今回SAPが日本に開設したデータセンターは、世界で4か国目、アジア太平洋地域では初のデータセンターとして、クラウドサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」を提供する。このデータセンターは、日本だけでなく、SAPのアジア太平洋地域のクラウドビジネス全体をカバーする拠点となる。
東京・大阪の国内2か所にデータセンターを開設したことにより、離れた地域のデータセンターと連携することなく、ひとつのエリア内でのディザスターリカバリーが可能。また、データセンターをまたがるトランザクションと、それによるレイテンシの発生、回線コストの上昇なども解消できる。
「SAP HANA Enterprise Cloud」は、インメモリーコンピューティンプラットフォーム「SAP HANA」に対応した基幹業務システム「SAP Business Suite」や「SAP NetWeaver Business Warehouse」のほか、SAP HANAで強化された新しいアプリケーションを、ペタバイト規模のマネージド・クラウド・サービスとして提供する。
SAPは今回開設するデータセンターを、SAP HANA Enterprise Cloudのサービス提供拠点としてだけでなく、パートナーエコシステムを拡大するためのデータセンターとしても位置付けている。
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