ジャックスは、4月14日、通販・ネット販売を対象とした後払い決済サービスに事業参入した。既存事業によって培ってきた加盟店のネットワークや新規提携先も視野に、初年度は加盟店数600店、取扱高20億円を目標とする。
後払い決済サービス「ATODENE(アトディーネ)」は、ジャックスが通販・ネット事業者に対して代金を立て替えることで、利用者は商品到着後にコンビニエンスストアや銀行などで代金を支払うことができるサービス。本サービスにおける商品代金の取扱い上限金額は5万4千円まで。
通販・ネット販売では、事業者が利用者から代金を受領後に商品を発送するフローが主流だが、利用者の中では商品未納・商品到着後のトラブル・カード番号の不正取得詐欺などを背景として、商品到着後に支払いをする後払い決済に対するニーズが高まっている。
利用者は商品の到着を確認した後に支払いができるほか、商品到着後2週間の支払い猶予があるため、都合の良いタイミングで支払いができる。事業者は、同社が代金の立替をすることで、利用者による未払いのリスクを避けることができる。また、注文後すぐに商品を発送でき、キャンセルリスクが低下するメリットも。さらにカード決済に不安を覚える利用者や、カードを所有しない利用者の開拓にも繋がる。
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