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愛されWebサービスをつくろう

「マーケティング」だけじゃ不十分? Webサービスを羽ばたかせる「グロースハッカー」入門


2.グロースハッカーとは?

 そこで注目されているのが、「グロースハッカー」という職種です。現在、日本にはこの名前を名乗っている人は数名から数十名しかいないと思われますが、このマインドは全てのサービスを創る人、マーケターが持つべきと考えています。

 その人が関わるだけで、サービスが自然に成長する、ユーザーに広まる。そんな魔法使いに聞こえますが、実際は1つひとつのアイデアを、デザイナー、エンジニアとテストし、成果を出していく仕事です。

 例えば、こんな事例があります。今はGmailに取って代わられてしまいましたが、数年前までHotmailを使っていた人は多いのではないでしょうか?

 彼らがサービスの広がりに苦労していた時、80%の登録が友人紹介によるものだという事実に気づきます。そこで、初期の投資家のアイデアで、全てのメールの最後に、“Get your free email at Hotmail” という文言を追加しました。その結果、当時はまだインターネット人口が7,000万人しかいなかった中、18ヶ月で1,200万人のユーザーを獲得することに成功したのです。

ホットメールユーザー数の推移

 やったことは、メールの最後に一言追加しただけ。それがこれだけの効果をもたらしました。もちろん、かかったコストはゼロです。

 今なら、サイトの最適なところにtwitterやfacebookのシェアボタンを置いたりするかもしれません。ただ、大事なのはこのアイデアが全部当たるわけではなく、ようやくたどりついた、ということ。だから、仮説と検証を繰り返せるチームづくりをすることが大事になります。

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3.グロースハックはAARRRモデルからはじめてみよう

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この記事の著者

イセ オサム(イセ オサム)

1983年生まれ。スマホメディア・アプリのプロデューサー。株式会社ハロ取締役COO / 株式会社オモロキ取締役CSO。

慶應義塾大学経済学部卒業後、日本テレビ放送網に就職、ズームインスーパーの制作に関わる。その後、株式会社オプトにてモバイルのメディアプランニングを統括、新規事業プランコンテスト最優秀賞受...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/10/27 14:02 https://markezine.jp/article/detail/19990

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