Ooyala(ウーヤラ)は、2014年第1四半期(2014年1~3月)の「Global Video Index」を公開した。「Global Video Index」は、世界239か国、約1億5,000万人の視聴者の視聴習慣データを匿名で測定し、また毎日数十億件のビデオ解析イベントを処理してまとめたもの。
モバイル・タブレットによるオンライン視聴、全体の約2割までシェアを拡大
オンライン動画視聴の21%以上が、モバイルおよびタブレット端末による視聴で占められていた。昨年2013年同期(9%)と比較して133%、2年前の2012年同期(3.4%)の532%となった。
放送局やパブリッシャーなどの動画関連事業者にとっては、携帯端末やタブレット端末の視聴者に対する戦略はもはや必須であり、また広告主にとっては膨大な規模で再生端末別に視聴者への配信を拡大することで急成長のチャンスがあるだろう。
ちなみに今回の調査では、モバイルやタブレット端末の視聴が増加している傾向が、米国外でより一層強まっていることが判明。欧州および中南米における携帯端末によるビデオ再生率は、北米における再生率を上回った。
アジア太平洋地域のモバイルビデオ視聴、8割超がiOS端末から
オンラインビデオ再生においては、これまでiOSが市場を独占してきたが、Androidも追随。IDCによると、世界のAndroid端末の出荷台数は、iOSの5,100万台と比較して、2013年第4四半期には2億2,600万台に達した。Android端末の存在感が増す中、Android環境でビデオ再生をサポートするためのよりよいツールが増えており、Android端末はビデオ再生端末として勢いを増してきている。各プラットフォームで配信されるビデオ数においては、一部地域ではAndroidがiOSを上回った。
モバイルビデオ消費を地域別に比較したデータからは、アジア太平洋地域においては、ビデオ視聴の82%がiOS端末によるものであった。北米では、iOSベースのスマートフォンがビデオ視聴において優位で、60%のシェアを占めた。欧州におけるiOSの視聴者支持は、Androidの45%に比べてやや多く、55%に。中南米では、AndroidがiOSをわずかに追い抜き、スマートフォン再生の53%を占めた。
AndroidがiOSを上回った国にはマレーシア(64%)、インド(79%)、パキスタン(81%)などが挙げられ、その他スペインやフランスでは、Androidが当期の携帯端末による総視聴時間のそれぞれ69%および59%を占めた。
すべてのデバイスで、10分以上の動画が視聴される傾向に
動画視聴において、タブレットはスマートフォンではなく、スマートテレビに近い形で使用され、視聴者は4分の3以上(77%)の確立で10分間以上の動画を視聴していた。事実、タブレットは、デスクトップ以上に長編コンテンツの視聴に使用されていることが明らかになった。
全種類のデバイスの中で、長編動画の視聴時間では、モバイルが最も低い割合に。それでもなお、スマートフォンによる視聴時間の半分以上(57%)が、10分間以上の長さの動画によるものだった。
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