IABが調査対象としたのは、コンデナスト傘下のファッション誌「WWD(Women's Wear Daily)」のファッションブランドトップ100に含まれるブランド(関連するブランドを含めると最終的には102ブランド)。調査対象のブランドのうち17%はモバイルに最適化されたウェブサイトを持っていないことが明らかになった。主要なアパレル、テクノロジー、ハイファッションのブランドで、モバイルサイトを保有していないのは以下の16ブランド。
American Apparel、Bali、Candie's、
Casio、Cherokee、Danskin、
DKNY、Fruit of the Loom、Joe Boxer、
Maidenform、Playtex、Reebok、
Seiko、Timex、Vanity Fair、Versace
さらに、消費者が必要とするであろうモバイル向け機能を備えているかも調査。アプリを展開しているブランドのうち、モバイルサイトからApp Storeへのリンクを提供しているのは24%。また、デスクトップサイトを見たい消費者向けにリンクを提供しているブランドは59%だった。モバイル端末の小さい画面でも見やすい検索結果を提供しているブランドは35%。実店舗を探す機能は85%のブランドが提供している。また、1、2回タップするだけで電話をかけられる機能を提供しているブランドは64%となった。
同調査では、こうした要素をもとに、「M-score」という指数でファッションブランドのモバイルウェブにおける総合的なプレゼンスを分析。100点満点を獲得したのは以下の4つのブランドとなった。
The North Face
Pink(Victoria’s Secret)
Tiffany & Co.
Victoria’s Secret
逆に最も低い評価だったのは、以下のブランド。
Candie’s
Casio
Joe Boxer
IABは、M-scoreの評価対象となる要素以外の主要なモバイル戦略についても評価。ファッションブランドが展開しているアプリの種別を見ると、47%がiPhoneアプリとなっており、Androidアプリは43%、iPadアプリは26%となっている。また、デスクトップかモバイルかを問わず快適な顧客体験を提供する、レスポンシブデザインを提供しているブランドは37%にとどまっている。
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