資生堂は、世界で戦えるマーケターの育成を狙いとした「マーケティングアカデミー」を8月27日に開講。また10月より、商品開発から販売、売上・損益まで統合してブランドを管理するブランドマネージャー制を導入する。同社は、マーケティングを経営の中核に据えたグローバルマーケティングカンパニーに変革するための取り組みを進めている。今回の2つの施策もその一環。
マーケティングアカデミーには、マーケティング部門社員を対象とする「アドバンス」、「ベーシック」の2つのコースに加え、営業・美容・技術・スタッフ部門の社員もそれぞれの立場でマーケティング発想に変わるための「ワン マーケティング セッション」の計3コースを設けている。「アドバンス」と「ベーシック」の2つのコースは、本社所属の国内および海外事業に携わるマーケティング部門の社員約400名を対象に本年12月からスタートし、順次、関係会社、海外(中国・アジア・米州・欧州)に対象を拡げていく予定。
10月より国内化粧品事業部内に配置されるブランドマネージャーは、担当ブランドのマーケティング戦略・実行計画を立案し、売上・利益責任を負う「ブランドオーナー」の役割を担う。研究開発から商品企画、生産、販売、ブランド別収益管理に至るまで、統合的なマーケティング活動を行い、一気通貫の価値づくりを推進することとなる。
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