プログラマティックな広告取引のプラットフォームを提供するWPP傘下の米Xaxisは、セカンドスクリーン向けの広告商品「Xaxis Sync」をアジア太平洋地域で提供を開始した。この商品は、テレビCM放映中に、視聴者の注意がテレビのスクリーンからスマートフォン、タブレット、ラップトップなどの画面へとシフトしているときでも、視聴者にリーチできる手法を提供するもので、今年はじめにヨーロッパと米国で提供を開始していたが、13日、中国、日本、オーストラリア、香港、韓国、マレーシアを含むアジア太平洋地域でもローンチした。
ビデオ識別技術を用いて、世界の2000以上のチャンネルで放映中のテレビCMスポットのメタデータを取得・分析。あるCMが放映されると、そのメタデータをトリガーとして、テレビCMを補完する広告を視聴者のスマートフォンなどへ配信することができる。それも、CMがスタートして2秒以内に。
Xaxis Syncは完全にプログラマティックな取引が可能であり、モバイルウェブ、アプリ内、そして最も大量のトラフィックがあるアプリとウェブサイト上のオンライン広告在庫にアクセスすることによって、視聴者にリアルタイムに、再びエンゲージメントするための効果的なツールを提供する。
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