中学3年生から創作開始。はじめての作品は戦艦大和
――まず始めに、お名前と年齢、職業を教えてください。
三井です。20才、学生です。
――ハタチですか!その若さであれだけ質の高いレゴ作品を作ってしまうなんて驚きです。初めてレゴで作品を作ったのはいつですか?
小さいころからレゴを触ってはいたんですけど、作品と呼べるのは中学3年生のときに作った、戦艦大和が初めてですね。
使ったパーツ約1600個、制作期間は約1ヶ月

――学校でも作品を発表したんですか?
高校3年生の文化祭で、レゴで作ったドラえもんを展示しました。

――お~、これはインパクトありますね!どのくらいの大きさなんですか?
実物大で作りたかったので、実際のドラえもんの身長と同じ、129.3cmです。5ヶ月間かけて、レゴのブロック約45000個を使って作りました。
――実物大とはすごいですね。この頃、TV番組に出演されたそうですね?
高校3年生の秋に、TVチャンピオンという番組の「レゴブロック王選手権」に出ました。レゴ発祥のデンマークにも行けて嬉しかったですね。結果は準優勝でした。
――でも高校3年生といえば、大学受験の時期ですよね。レゴと受験の両立は大丈夫でしたか?
何とか合格できました(笑)。レゴをするときはレゴだけ、勉強をするときは勉強だけにして、メリハリをつけました。あとはレゴで身に付いた集中力が役立ったのかもしれません(笑)。
――ちなみにどちらの大学ですか?
東大です。
――え~っ、東大ですか!東大でもレゴの活動をされているんですか?
東大レゴ部というサークルを立ち上げて、東大の安田講堂をレゴで作って、学園祭で展示しました。
使ったパーツ約50000個!制作期間は約3ヶ月

――三井さんは行動力がありますね。見事に安田講堂が再現されていますが、反響はいかがでしたか?
たまたま学園祭を見にきていた三越の関係者の方が、作品を気に入ってくれて、三越で展示してみませんかという話をいただいたんですよ。それで安田講堂を三越に展示していただきました。
――それは思わぬ嬉しい展開でしたね。続いて三井さんのサイト「純LEGO」のお話を伺いたいと思います。サイトを始めたのはいつですか?
中学3年生のときに、レゴの作品を発表したいと思って始めました。独学でhtmlを勉強して、タグを全部手打ちして作りました。今もそのままのhtmlを使っているので、素人が作ったようなサイトになっていますが(笑)。
――いやいや、中学3年生で手打ちでサイトを作れる人はなかなかいませんよ。サイトでこだわっているのはどこですか?
変わったブロックをなるべく使わずに、一番シンプルな基本ブロックだけで作品を作ることです。基本ブロックだけでも色んな表現ができるところを見て欲しいですね。
あとは作品の制作過程を見せることですね。どうやって作ったのかを見せると、もっと面白さが伝わると思います。作品の中はどうなっているかというのも、作っている途中でないと分からないですからね。

――たしかに作品の制作過程がずらっと並んでいるのは面白いですね。頭だけのドラえもんがあったり(笑)。1日最高で何時間くらい作業したことがありますか?
1日20時間作業したことがあります。作品を作っているときは集中力が高まっているので、話かけられても気づかないこともあるみたいです(笑)。
――え~っ、20時間ですか!すごい集中力ですね……。 ところで、サイトの人気に火がついたきっかけは何だったんですか?