ニールセンは、スマートフォン視聴率情報および、PC版インターネット視聴率情報のデータを用い2014年の日本におけるPCとスマートフォンのインターネットサービス利用者数ランキングを発表した。
2014年は「スマートフォン躍進の年」
2013年から様々なインターネットサービスの利用がPCからスマートフォンへ移行しており、今年はそれがさらに進んだ一年となった。PCからの利用者数の多いサービスTOP10をみると、その全てが2013年と比べて2ケタ減となった。2013年時点ではPCからの利用者数を維持していた「楽天」や「Amazon」などのECサイトや「YouTube」などの動画カテゴリでも、PCからの利用者数が大きく減少していることがわかる。
スマートフォンからのインターネット・アプリ利用はともに3割増
一方スマートフォンは、月間のインターネット利用者数が2013年10月時点から約900万人増加し、2014年10月時点で約4,400万人にまで拡大した。アプリケーションとウェブブラウザからの利用で利用者数が多かったサービスを見ると、1位の「Google」と2位の「Yahoo!」共に月間約3,400万人が利用しており、僅差で競っている。
アプリごとの利用状況を見ると、最も利用者数の多かったアプリは2年連続で「LINE」となった。同アプリは昨年の月間平均利用者数から約1,000万人増加し、約3,100万人が利用している。利用者数の伸びを見ると、TOP10アプリの中では「LINE」と「Twitter」、「Yahoo! JAPAN」の3アプリが、昨年から大きく利用者数を増やす結果となった。
同社アナリストの高木史朗氏は今回の結果について、「スマートフォンについて、直近の弊社の調べでは、16歳~49歳では70%の普及率にまで伸長しました。来年以降の大きな伸びしろは50代以上(普及率17%)に限られるため、スマートフォン利用者数はこれまでのような急成長から、緩やかな成長へと移行していくと考えられます。2015年以降、スマートフォンからのサービス利用を拡大するには、カテゴリ内シェアを高めていくことが、これまで以上に重要となるでしょう。」と見解を述べている。
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