ゼロスタートとGMOメイクショップが「ユーザーへのおもてなし」実現に向けてタッグを組んだ
MarkeZine編集部(以下、MZ):ECサイトの運用支援を行うGMOメイクショップと、商品検索エンジンを手がけるゼロスタートは、それぞれの分野で近年大きくシェアを伸ばされています。まずは今回の連携について、簡単に教えていただけますか?
向畑:当社で提供しているECサイト構築ASP「カスタムMakeShop」と、昨年にリリースした顧客育成ツール「MakeRepeater(メイクリピーター)」に、ゼロスタートさんの商品検索やレコメンドのロジックを実装します。これにより、当社のサービス導入企業のお客様であるエンドユーザーに、より利便性の高い購買体験を提供していきます。
ゼロスタートが提供する「ZERO ZONE SEARCH」は、単なるキーワード検索ではなく、顧客の顕在&潜在ニーズを引き出すドリルダウン型の商品検索システム。検索機能をリニューアルすることでユーザー行動が劇的に変化した「ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)」の事例はこちらをご参考に。
MZ:ゼロスタートの山崎さんには以前にもMarkeZineに登場いただき、商品検索「ZERO ZONE SEARCH」をはじめとする同社のシステムによって、いかにユーザーへの“おもてなし”を実現するか、というお話をうかがってきました。これらのテクノロジーをGMOメイクショップさんのサービスにあらかじめ組み込むことで、リピーター獲得の効果が大幅に見込めるようになると。(関連記事はこちら)
山崎:端的にいうと、そうですね。もうひとつ、今回の連携で実現することとして大きいのは、「カスタムMakeShop」や「MakeRepeater」を通して得られたエンドユーザーのリアクションを当社のシステムにフィードバックして、ロジックのチューニングに活かしていく点です。単にシステムを提供するのではなく、双方向の展開になります。
ECで成功する決め手は「リピーター獲得」
MZ:どういった背景から、今回の連携に至ったのでしょうか?
向畑:今、EC事業では「リピーター獲得」が大きな命題になっています。当社はショッピングカート提供から事業を始めて10年になりますが、現在の導入先は約22,000店舗、流通量は1,300億円にまで上っています。これくらいの規模になると、ビッグデータとしての価値もありますので、小売市場のひとつのプラットフォームとしてさまざまな分析をしてきました。
そこから見えてきた成功店舗の決め手は、やはりリピーター獲得なんです。昨年あたりからリテンションマーケティングに注目が集まっていますが、1回買って終わりではなく、いかに長くお客様でいてもらうかという発想がますます大事になっている。昨年、リピーター獲得のノウハウを凝縮した「MakeRepeater」をリリースしたのも、そんな理由がありました。
MZ:なるほど。そこへ、商品検索やレコメンドの仕組みを外部から取り込むということは、それらがリピーター獲得を左右するということでしょうか。
向畑:ええ。リピーター獲得のポイントは、パーソナライズドです。ユーザーを理解するためには、属性や購買履歴に加えて、ユーザーがサイト内でどんな条件に基づき何を検索したかという情報がとても大事です。なので、元々商品検索の重要性は強く認識していました。
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