オラクルは「Oracle CloudWorld Tokyo2015」にて、「Oracle Marketing Cloud」に関する機能強化を次の通り発表した。これにより、マーケティング担当者は、顧客ごとに一貫性とリアルタイム性の高いマーケティング施策の実行が可能となる。
「Oracle Marketing Cloud」に2つの新機能を追加
追加された機能は、取得した複数のオーディエンスデータを、ユーザーごとに一つにまとめて一元管理する「Oracle ID Graph」と、マーケティングチャネルを一元的に管理する「Rapid Retargeter」の2つ。
これによって、マーケターは顧客を包括的な視点で捉え、多様なチャネルを通してリアルタイムで各顧客に向けて最適なマーケティング施策を実施することができる。
「Oracle Marketing Cloud」と「Oracle Commerce」「Oracle WebCenter Sites」が連携
「Oracle Marketing Cloud」のクロスチャネル・マーケティング・ソリューションと、eコマースにおいて高度な検索と個別最適化を行う「Oracle Commerce」、Webエクスペリエンス管理をおこなう「Oracle WebCenter Sites」が連携する。
これによってマーケティング担当者は、キャンペーン・マーケティングやWeb管理、ECサイトにおいて共通したコンテンツとプロファイル情報を一貫性をもって利用することが可能となる。
「Oracle DMP」新機能の提供を開始
「Oracle Marketing Cloud」のOracle Data Management Platform(以下、Oracle DMP)に2つの機能が追加された。
- Lookalike Modelling
- OnDemand On-Board
前者は「Oracle Closs-Channel Marketing」のユーザーがオーディエンスデータをOracle DMPに簡単に転送する機能。マーケティング担当者は約10億件のプロファイルを備えたオーディエンスデータから、理想的な顧客に類似した候補を特定することができる。
後者はWeb解析ツールからデータを取り込み、Oracle DMP内でオーディエンスデータを加工するための機能。既存のWeb解析データをDMPに直接取り込むことで、データ統合作業を軽減し、コンバージョン率の向上を期待できる。
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