「Facebook」の利用率が8割越え・多種類メディア使い分けの増加
企業のソーシャルメディア活用状況をみると、最も活用されているメディアは「Facebook」で80.4%となり、2014年6月の前回調査から増え8割に達した。「YouTube」での減少傾向がみられるものの、その他は各メディアともに全体的にほぼ横ばいに推移している。
また、ソーシャルメディアの併用状況(活用している種類数)を過去調査の時系列でみると、「1種類」が減少している一方で、「7種類以上」が増加し続けており、今回調査ではいずれも20%強の割合となった。多種類のメディアの使い分けが広がっていることがうかがえる。
ソーシャルメディアの具体的な活用施策とは
ソーシャルメディア上の活用施策では、「Facebook」で「自社サイト・自社ブログへのリンク付のつぶやき」が上昇する傾向が続いており、今回調査で最も高い36.3%となった。この結果は前回調査まで最も高かった「Twitter」を上回るもので、「Facebook」と自社サイトへの連携強化が進んでいることがうかがえる。「YouTube」も「Facebook」と同様に、「自社サイト・自社ブログへのリンク付のつぶやき」が前回調査上昇した点に加え、動画サイトの特長を活かした「動画を活用した商品やサービスのプロモーション」の上昇も目立った。
ソーシャルメディア運用で売り上げ増加への効果を実感
ソーシャルメディア運用の具体的な効果をみると、全体的に上昇傾向が持続している。中でも、「新規顧客数の増加」「既存顧客のリピート率の向上」「顧客単価の増加」がいずれも直実に伸びており、ソーシャルメディア運用が売上の増加に効果があることがわかる。
今後特に活用したいソーシャルメディアは「Instagram」
今後活用したいソーシャルメディアとしては「Twitter」「YouTube」「LINE」「Instagram」などで、過去調査から継続して上昇した。「Instagram」については11.7%という数字であるが、前回調査から2倍以上の伸びをみせており、今後の動向が注目される。
【調査概要】
調査対象:「NTTコム リサーチ」登録モニター
調査方法:非公開型インターネットアンケート
調査期間:2015年6月12~24日
有効回答者数:377名
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