今後の課題
このように普及の途にあるプロダクトプレイスメントですが、現実的には課題も多く抱えています。
まず視聴者が番組単位やオンラインサービス単位で「これは広告である」ということを認識する術はルール化されておらず、消費者団体から抗議の対象にもなっています。
また、この種のコンテンツ制作スタッフは、商品に注目が集まるように脚本を変えたり、場面や演技を調整しなければならないため、本来の作品クオリティを担保できなくなるところも大きな課題です。
プロダクトプレイスメントが効果を発揮するには、上記の例では「MAQUILLAGE」と「ウーマン・アイランド」がそうであるように、ターゲット層が明確でプロダクトの親和性高く、しかもそのプロダクトのコンセプトや存在が作品の脚本に制作初期から埋め込まれていることが理想的です。
さらに、ウェブ上でのプロダクトプレイスメントの取り組みにおいては、オンラインメディアで映像やオンラインゲームのようなリッチメディアを消費する層はまだまだ限られているため、その層にターゲットを絞った商材とコンテンツであることが成功の基本要件といえるでしょう。
同時に、ウェブメディアの場合はマスメディアとは異なり消費者が能動的にその作品を視聴するように促さなくてはならず、作品自体に話題性を埋め込んでおくことや、SP媒体やマスメディアなどのオフラインのチャネルと連動して実施されることなどが必要となります。
(参考:URL)
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