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上原仁の新マーケティング時評

第1回 Webマーケティング2.0(後編)


今後の課題

 このように普及の途にあるプロダクトプレイスメントですが、現実的には課題も多く抱えています。

 まず視聴者が番組単位やオンラインサービス単位で「これは広告である」ということを認識する術はルール化されておらず、消費者団体から抗議の対象にもなっています。

 また、この種のコンテンツ制作スタッフは、商品に注目が集まるように脚本を変えたり、場面や演技を調整しなければならないため、本来の作品クオリティを担保できなくなるところも大きな課題です。

 プロダクトプレイスメントが効果を発揮するには、上記の例では「MAQUILLAGE」と「ウーマン・アイランド」がそうであるように、ターゲット層が明確でプロダクトの親和性高く、しかもそのプロダクトのコンセプトや存在が作品の脚本に制作初期から埋め込まれていることが理想的です。

 さらに、ウェブ上でのプロダクトプレイスメントの取り組みにおいては、オンラインメディアで映像やオンラインゲームのようなリッチメディアを消費する層はまだまだ限られているため、その層にターゲットを絞った商材とコンテンツであることが成功の基本要件といえるでしょう。

 同時に、ウェブメディアの場合はマスメディアとは異なり消費者が能動的にその作品を視聴するように促さなくてはならず、作品自体に話題性を埋め込んでおくことや、SP媒体やマスメディアなどのオフラインのチャネルと連動して実施されることなどが必要となります。

(参考:URL)
What is Web2.0

 

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この記事の著者

上原 仁(ウエハラ ジン)

株式会社マイネット・ジャパン 代表取締役社長 1974年生。元NTTレゾナントgooサービス統括。神戸大学経営学部卒業後、NTTで映像配信事業の立ち上げ、gooの戦略・提携等を担当し、2006年に起業。日本初のソーシャルニュースサイト『newsing』(ニューシング)を運営。著書に『アルファ・ブロガー』(翔泳社)、『口コミ2.0 -正直マーケティングのすすめ』(明日香出版社)。ブログは『近江商人JINBLOG

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/05/06 18:12 https://markezine.jp/article/detail/22

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