毎日の生活、気持ちよく過ごせていますか? 本当はああしたい、こうしたい、けどワケあってできない……家に帰っても食卓にはコンビニ弁当やスーパーマーケットの惣菜が並び、食事を終えたらあとは寝るだけ……そんな毎日を送っている方もいるかもしれません。
忙しく仕事をしていると、何でも簡単に済まそうとしてしまいがちです。そこで今回は、生活の乱れが気になる方に、翔泳社が刊行している『みんなの』シリーズをご紹介します。食事の乱れは体の乱れ、部屋の乱れは心の乱れ。できれば改善していくほうがいいですよね。丁寧でシンプルな暮らしを送ろうと心がける方も増えているそうです。
『みんなの』シリーズでは、そんな「みんな」の暮らしぶりをさまざまな視点で切り取り、お弁当や旅ごはんなどコンセプトごとにまとめています。マーケティングを日々の業務とするMarkeZine読者の皆さんにとって、他人や顧客の視点で物事を観察することが不可欠です。ここはぜひ本シリーズで他人の感覚や価値観を味わってみてください。
1日は朝食から始まり、人生は食から成る
本シリーズの読者は多くが女性とのことですが、男性にも手に取っていただけているようです。「弁当男子」が話題になったこともあり、食事を自分で作る男性も増えているのかもしれません。
では、「みんな」はどんな食事を作っているのでしょうか。家庭により千差万別ですが、ここで紹介するのは『みんなの朝食日記』『みんなのお弁当日記』『みんなの晩ごはん日記』です。
『朝食日記』ではいろんな家庭の朝食が紹介されていますが、いきなりこんなふうに作るのは難しいかもしれませんが、ぱらぱら眺めていくだけでも楽しく、自分でこんなふうに作れるようになれればと考えるとわくわくしてきます。私の家庭では三が日を除いて朝食が出たことがほとんどないので、羨ましい限りです。
皆さんともに料理だけでなく、食器や盛りつけにもこだわりが。自分だけでなく家族の分も作っている方はたいへんに思えますが、写真や文章からは楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
『お弁当日記』と『晩ごはん日記』も個性あふれるメニューが多く、紹介文もみんなのライフスタイルや価値観がにじみ出ていて印象的です。コンビニ弁当を買うよりも、仕事を少し早く切り上げて夕食を自分で作ってみる、というのは丁寧な暮らしという言葉にとてもふさわしいですね。
休日は、ちょっと手間をかけてみる
続いてご紹介するのは『みんなのおもてなし日記』と『みんなのおやつ日記』です。
日本だと休日に友達を招いてパーティ、なんてことはあまりしないかもしれませんし、会社で仕事をしているとおやつを作るのは難しいでしょう。この2冊はぜひ眺めて楽しんでもらえればと思います。
おもてなし料理もおやつも、作ってみるならやはり休日がいいですね。中にはおやつ作りが趣味の方もいらっしゃるのではないでしょうか。休日だからこそ普段できないようなことをしてみるのが、メリハリのある丁寧な暮らしです。黒焦げのマドレーヌができたっていいじゃないですか、それもまた楽しみの一つ……。
旅行の醍醐味といえば
『みんなの』シリーズは、人気ブロガーの皆さんがブログで紹介している「ふつうの毎日」を1冊ずつにまとめているのが特徴です。皆さんともに、普通の毎日を丁寧に過ごすためにできることを探しながら、実践されています。
ですが、その丁寧さを保つには、ときに羽目を外し、日常から離れてリフレッシュすることも必要です。そのための代表格といえば旅行。本シリーズから『みんなの機内食』と『みんなの旅ごはん日記』をご紹介しましょう。
旅行の醍醐味といえば、もちろんグルメ。現地の料理だけでなく、飛行機の機内食にも期待大です。最近はLCCに乗る方もいて機内食が出ないことも多いかもしれませんが、機内でしか食べられないメニューもあり、そのためだけに航空券を取ってしまいそうです。ただのピーナッツですら特別感がありますよね。
そして現地に着けば、お腹も心も満たしてくれるグルメが待っています。気持ちも高ぶって奮発してしまいますが、そこでしか食べられない料理を見逃すわけにはいきません。『みんなの旅ごはん日記』ではブロガーの皆さんが海外旅行で食べた料理を掲載しています。
近くはアジアから、遠くはヨーロッパまで。さらには国名は聞いたことがあってもどんな料理があるのかさっぱり分からない国のグルメも紹介されています。ペルーやニジェールの料理、想像がつきますか?
丁寧な暮らし、その真髄は家しごとにあり
毎日帰る家の中が雑然として汚れていれば、自分で食事を作る気力も湧いてきません。丁寧な暮らしを実践するのに最も大事なことが家しごと、すなわち家事です。料理のほかに掃除や洗濯もきちんとやってこそ、背筋を伸ばして生活ができるというものです。
本シリーズで1、2を争うほど好評なのが6月刊行の『みんなの家しごと日記』です。機能も見た目もうっとりする収納スペース、生活を少し彩る家庭菜園やお漬物作り……。一つ一つは小さなことでも、すべてが揃うといつの間にか普通なのに豊かな毎日が鮮やかに浮かび上がってきます。
本書はまさに、お隣がどんな生活をしているのかを垣間見れる1冊です。いらないものを極力捨て、最低限にしておく断捨離はみんなの大きな関心事のようです。シンプルさは余計なものを持たないところから始まります。
もし体のほうの余計なものが気になるのでしたら、『みんなのダイエット日記』をおすすめします。
自分の毎日を見直すきっかけに
さて、ここまで『みんなの』シリーズを紹介してきました。少しだけですが、お隣の生活を覗いてみていかがでしたでしょうか。気になったものがあれば、ぜひ続きを読んでみてください。真似できそうなことも意外とあるのではないでしょうか。自分の毎日を見直すきっかけにしてもらえれば嬉しく思います。
本シリーズの最新刊は『みんなの作りおき日記』、11月刊行を予定しています。『みんなの家しごと日記』でも常備菜など作りおきをされている方がいましたが、休日にまとまった時間を取って平日に備えるのは偉大な知恵です。みんなはどんな作りおきをしているのでしょうか? ぜひ、お楽しみに。