あらゆるデバイスにインターネットの恩恵をもたらす「Opera ウィジェット」
Opera Softwareは、高い性能で根強いファンを持つブラウザ「Opera」の提供元として知られるグローバル企業である。「Opera」はPCのみならず、モバイルやゲーム、家電などに組み込まれて使用されており、auブランドの携帯電話や任天堂のWiiなどに組み込まれたことでも大きな話題となった。現在、延べユーザ数は400万にものぼり、コミュニティサービスも活性化しているという。
そうした同社がビジョンとして掲げているのは「あらゆるデバイスや家電製品に、インターネットがもたらす革新的な技術を提供する、いわゆる『手助け』をすること」であると久保氏は語り、Webアプリケーションプラットフォーム「Opera ウィジェット」が、その可能性を大きく広げると力説した。
「Opera ウィジェット」の第一の特徴は、スタンドアローン型のWebアプリケーションであるということだ。ゲームや家電製品のように独立して使用する方法から、オンラインから情報を取得する天気や地図といったアプリケーションまで、さまざまな形で使用できる。
そして、2つめの特徴としては、Web標準規格に準拠していることだ。つまり、言語や仕様などに左右されず既存の技術で容易に利用でき、さらには各ベンダーから提供されるAPIを活用して、マッシュアップ型のアプリケーションを簡単に作成することができる。
そして、3つめはOpera9のブラウザエンジン上で動作するため、クロスプラットフォームで活用できることである。ただし、クロスプラットフォームといってもデバイスごとに画面の大きさや操作方法などが異なるため、そのまま同じものを使用しても見にくさが残る。しかし、そうした場合にも、ロジックはそのまま活かし、インターフェイスのみをCSSでコントロールすればよい。こうした特徴から、迅速かつ容易に多彩なアプリケーションが構築でき、活用できるというわけだ。