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大山忍のちょっと気になる海外マーケティング事情

第5回 A/Bテストで読み解くWebサイト最適化のツボ


3つのテストパターン

 オムニチュア社のサイトの目的は、見込み客を獲得することです。そこで、見込み客獲得のプロセスにおいて、クリエイティブがどのように影響するか、大きく3つのパターンに分けてテストをしました。

テスト1:ウェビナー(オンラインセミナー)告知バナー

 トップページで告知しているウェビナーへの参加告知バナーを3つのクリエイティブ要素に分けてA/Bテストを行いました。

  1. イメージ画像…人を惹きつける効果的なデザインとして人物の画像がよく使われますが、どのような人物画像が告知バナーとしてより効果的なのか2つの要素に分けてテストをしました。ひとつは市販されている一般的なビジネス女性の画像、もうひとつはウェビナーの講演者達を並べた小さな写真です。
  2. コピーの長短…忙しくて時間のない役職レベルの人々をターゲットとするBtoBのプロモーションで、かつ無料のウェビナーが盛んな市場において、登録を促進させるためには、バナーのコピーは簡潔で短いほうがいいのか、詳細を説明したほうがいいのかを検証しました。
  3. 送信ボタン/リンク…最後の送信ボタンは、ただのリンクがいいのか、あるいはボタンのデザインがいいのか、文言はシンプルに「DOWNLOAD NOW(今すぐダウンロード)」がいいのか、あるいは具体的に「Download the Successkit(サクセスキットをダウンロード)」がいいのか、いくつかのパターンを比較しました。

テスト2:ランディングページ

 バナーからリンクされている既存のランディングページは、サイトの他のページと同じページデザイン(ヘッダーやナビゲーションリンクなど)で登録フォームが作られていました。そこで、そのページの要素を下記のパターンに分けてA/Bテストを行いました。

  • ナビゲーションリンクを削除
  • ページのヘッダーを会社のロゴに変更
  • 市販の人物画像を、ウェビナー講演者の写真画像に変更
  • その他連絡先(電話・メールなど)を削除
  • コピーに講演内容などの詳細を追加
  • 3つに分かれていたレイアウトを、シンプルな2つに変更

テスト3:登録フォーム

 ユーザが個人情報を入力する登録フォームで、どのような情報とどれくらいの入力であれば、ユーザが途中で入力をあきらめずに最後まで登録してくれるのかをA/Bテストで検証しました。

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テスト結果

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この記事の著者

大山 忍(オオヤマ シノブ)

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併し、アフィリエイトシステムの開発企画やマーケティングマネージャーを務める。

2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベストプラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/09/29 15:46 https://markezine.jp/article/detail/241

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