インタビューイプロフィール
鬼山氏(写真右):2002年ANAセールス(当時:全日空スカイホリデー)入社。入社後、旅行代理店営業、旅行商品造成、ANA羽田空港旅客部(ANA出向)などエアライン事業/旅行事業に従事し、2015年4月WEB販売部に異動。ブランディングやデジタルマーケティング業務に携わる。
小池氏(写真左):2007年ANAセールス入社。入社後、汐留カウンターでの旅行販売、ANA国内線座席管理部門(ANA出向)に従事。2014年10月WEB販売部に異動。WEBプロモーション、ブランディングやデジタルマーケティング業務に携わる。
オンラインダイレクト商材を取り扱う部署
Viibar:まずは、貴社と所属されている部署の概要について教えて下さい。
ANAセールス:ANAセールスは、ANAグループのセールス&マーケティング会社として、航空の座席販売や旅行商品の販売、また国内・海外旅行、訪日旅行の企画・手配を行う会社です。我々は、そのうちの旅行商品を担当する部門にあるWeb販売部に所属しており、ANAハローツアーやANAスカイホリデー、ダイナミックパッケージ「旅作」、オプショナルツアーなど、国内外の旅行商品を扱っております。(詳しくはこちら)
Viibar:その中でお二人はどのような役割を担当されているのでしょうか。
ANAセールス:Webを中心としたマーケティングを担当しております。現在、取扱商品の中でも特にオンラインダイレクトで販売する旅行商品である「旅作」のプロモーションが多くなっています。
「旅作」はインターネット上で航空券、ホテル、レンタカーや観光タクシーなどを自由に組み合わせると瞬時に販売価格が表示され、その場で予約・決済ができる旅行商品で、業界ではダイナミックパッケージと呼ばれるものです。ご予約が直前(ご出発日の前日16:59 ※国内)まで可能であり、事前座席指定が可能であるなどお客様の利便性が高くなっており、特に強化して販売しています。
Viibar:プロモーションを行う際の手段としては、通常はバナー広告やリスティング広告が中心になるのでしょうか。
ANAセールス:そうですね。Webで販売する商材なので、リスティングとバナー広告を強化しています。あとはANAマイレージクラブ会員を対象としたメールマガジンの配信ですね。メルマガ配信は既に大きなユーザーベースがあるので、エンゲージメントの高い見込み顧客にリーチ出来るため費用対効果が高く、重要なチャネルになっています。
動画活用を始めて1年程。グループ全体の力も活かして施策実施
Viibar:マーケティング施策として、動画はどのようなタイミングで始められたのでしょうか。
ANAセールス:最初は「旅作」のタイムセールの動画です。Viibarの営業の方と前任者がマーケティングイベントで名刺交換したのがきっかけです。前任者がちょうど動画に挑戦してみたいと思っていたため、まずは2015年初頭にタイムセール販促用の15秒動画広告を作ったんです。これが弊社で最初の動画マーケティングでした。その後、我々の所では累計7本の動画を制作しました。最近は他の部署でも制作していると聞いています。
※既に終了したセールの告知です。
Viibar:動画マーケティング施策は、各部署それぞれで実施しているのでしょうか。
ANAセールス:そうですね、旅行商品に関する動画は我々が担当ですが、航空券に関するものやANA全体の施策になるとANAで実施していたりするので、幾つかの部署で動画を活用している状況です。
Viibar:各部署とは何か連携されたり、情報交換はされていらっしゃいますか。
ANAセールス:まだ十分な情報交換ができている状況ではないかもしれません。一方で、動画施策を実行する際には、ANAグループの資産を活用しようということで各社・各部署と連携をしています。昨年末に行った施策では、ANAの担当部署にTwitterとLINEの配信協力をお願いしました。また、ANA SKY WEB(ホームページ)の国内航空券ページに掲載するなど、会社・部署を超えた“横連携”がうまく機能した施策となりました。