「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らき☆すた」などの人気アニメ作品を抱えている角川グループは、数多くのコンテンツホルダー同様、ユーザーの投稿による著作権侵害に悩まされてきた。2007年には、YouTubeで閲覧可能な関連動画は15万件に達していたという。
しかし、アニメ作品のファンの多くは、熱心なネットユーザーでもある。このことを踏まえて、角川デジックスが2007年7月に、YouTubeの動画識別技術の実証実験に参加。共同で動画識別技術による著作権管理システム開発を目指していたが、それがついに実現した。
新しい著作権管理システムによって、動画の識別や著作権者が動画の公開・非公開に許可を与えることが可能になる。また、2月には同社の公式ページをYouTubeに開設し、バナー広告やインビデオ広告を展開する。積極的にYouTubeをプロモーションの場として活用していく方針だ。
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