電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、アメリカにて多文化に対応した広告コミュニケーション・サービスを提供する総合広告会社「Gravity Media, LLC」(以下、グラビティー・メディア社)の親会社である「Findr Group」(ファインダー・グループ)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意した。
今回電通が買収が至った背景には、アメリカにおける人口構成の変化とそれに伴う顧客企業ニーズの高まりがある。同国の国勢調査局の推計によると、2030年には人口に占める多文化層の割合は更に増加し、4割に達すると見られている。そのため、顧客企業からはこれまで以上に、多様な文化背景を持つ生活者にきめ細かく対応したサービスの提供が求められている。
同社ではこうした状況を踏まえ、多文化向けの広告コミュニケーションに定評のあるグラビティー・メディア社の買収に至った。
また、グラビティー・メディア社は、アメリカの業界誌『Advertising Age』で2013、14、15年と3年連続で、アジア系アメリカ人向けのサービスで最大の売上を誇る企業と評価されている。また同社は20カ国以上の言語に対応できる人材をそろえている。
【関連記事】
・電通、VR領域をビジネス化するグループ横断組織「Dentsu VR Plus」を設置
・電通、共働き世帯の父親をターゲットとする研究チーム「パパラボ」を発足
・クラウディアンなど4社、走行中の車種を認識してデジタルサイネージにターゲット広告配信
・米Adobe、動画広告プラットフォーム提供するTubeMogulを買収
・アクセンチュア、カート・サーモン社の買収完了~小売業界向けの戦略コンサルティング強化