UXを高めるメディアフォーメーションとは
UXを高めるためには、SNSでの接点のほかに、イベントやWebサイト、アプリ、つまりリアルとデジタルを掛け合わせた新たな体験を準備することが求められます。また、メールやLINE ビジネスコネクトなどで商品やサービス購入後の満足度を高めるCRMも重要です。

マス広告やデジタル広告で接点を持ってから、購買後の満足を得るまで各チャネルでどのようなコミュニケーションを取っていくかの設計が重要になってくるのです。
複雑化するマーケティングにおける評価・計測の課題
様々なチャネルを組み合わせて施策を行っていくことで、課題となるのは評価と計測の部分です。
それぞれの施策は、テレビであればGRP(Gross Rating Point)、SNSであればファン(友だち)数やシェア数、アプリであればMAU(Monthly Active Users)やWAU(Weekly Active Users)などの指標があります。それらを通して、全体をいかに評価していくかが最大の課題となりますが、残念ながらこれらを統一して図る指標は存在しません。
しかし、これらの評価指標の相関などを見ていくことで企業独自の評価指標を作っていくことはできます。例えば、アプリの会員数増加とレジ通過率の向上が比例していれば、DAUやWAUは売上と相関してくる可能性が高いため、アプリを起動させる施策の価値がわかってきます。SNSでの情報発信によりアプリ起動回数が増えれば、それも連動して評価することができます。
デジタルで取得できる情報は取得し、会員IDを繋ぐなど、施策の効果を可視化できる状況を作る。施策を繰り返しながら企業独自の評価指標を完成させる。この活動こそがモバイル時代のCRM=最高のUX実現に最も重要な要素となるのではないでしょうか。