小さくスタート ゴールイメージの共有

岡田:イメージとしては、ロードマップを作ってあげるような感覚でしょうか。
藤堂:そうですね。お客様と私たちがイメージしていることは往々にして違うので、イメージの共有は大切です。
岡田:なるほど。川田さんもこういう場面によく遭遇されるんじゃないでしょうか。実際どうですか?
川田:どういうステップを踏んで進めていくのか、ある程度は事前に決めていますね。まず、「誰がディレクションするのかを決めましょう」とお話をします。特に現場でよく遭遇するのは、どこから取り掛かるのかを決められずにズルズル進んでしまうこと。誰もゴールを理解していないというケースは、あるあるなパターンですね(苦笑)。
藤堂:イメージを共有して、方針決定して、媒体を決めて、レイアウトを合わせるだけでいいですよ、という点から始めます。最初は小さくスタートしますが、最終目標はしっかりと持って継続していくスタイルです。私の経験上、始めるきっかけは必ず見つけることができるので、諦めずに見つける努力を一緒にして、取り組みを継続していくことが大切ですね。
データフィードをしっかりと使いこなすには
岡田:使いこなすためのポイントは、どういった点にあるとお考えでしょうか。勘所を教えていただけますか。
川田:そうですね。では、ポイントを絞って私からはGoogleのショッピング広告の話を。
データフィードの項目の中で1番重要なのがタイトルです。Googleのショッピング広告において、入札後の強弱を図るよりも始めにすべきことは、タイトルが検索クエリ、自社のキーワードにちゃんとひっかかりやすいようなタイトル構成になっているかです。次がプロダクトタイプですが、落とし穴なのがプロダクトタイプの項目は、必須項目ではなく推奨項目という形式となります。タイトルの次に重要なので、ちゃんと設計した方がいいですね。
三つ目はカスタムラベルです。たとえば「人気」「売れ筋」などの値をカスタムラベルとして記述しておくことで、ラベルを基に配信することが可能です。いわゆる広告主の意図を反映させてフィードを設計をすることで、よりROIを最大化させていくような運用が可能になります。
岡田:続いて、中島さんいかがでしょうか。
中島:ダイナミックリターゲティング広告における最適化のポイントは複数あるのですが、データフィードに限った話で二つ挙げさせていただきます。
一つ目がクリエイティブです。データフィードの作り方によって、バナーがどう掲載されるのかが当然変わってきます。データフィードの中には、商品の名前やディスクリプションと呼ばれる商品の説明文、金額など複数の項目があります。実際、バナーにどう反映されるのかをきちんと事前に把握した上で、データフィードを作成するのが、結果的に最もパフォーマンスを高めることに繋がります。
二つ目がエンジンの最大活用です。エンジンの仕組みを理解することが非常に重要で、ダイナミックリターゲティング広告サービスを提供している会社は国内に複数ありますが、その配信アルゴリズムは会社によって異なります。それぞれがどういうアルゴリズムに基づいて広告を配信しているのかに向き合い、それに合ったデータフィードを作成することがポイントです。
やった分だけめちゃくちゃ伸びる!
岡田:ありがとうございます。では、最後にこれから活用を考えている方々に向けてメッセージをお願いします。
川田:データフィード広告は広告費が少なくても、知恵を絞ることでハイパフォーマンスを得ることができる点が最大の魅力です。弊社はデータフィードの案件を国内で数多く手がけていますので、始めてみたい方はぜひお気軽にお声がけください。
藤堂:私はデータフィード広告って勉強得だなと思っています。やった分だけめちゃくちゃ伸びるので、みんなハッピーです。そのためにも、まずはデータフィードのルールを知るところから始めるとよいのではないでしょうか。やり始めると楽しくなると思いますよ(笑)。
中島:「データフィード広告がアツい」というテーマでお話させていただきました。データフィードを活用したサービスは、これからもどんどん増えますし、サービス自体も進化していくと思います。ただ、データフィード自体そのものは、数年前と中身は変わっていないと思いますので、基本を知ることが大切だと思います。
岡田:会場の皆様にも、ぜひ活用を推進していただきたいですね。皆様、本日はありがとうございました。
