今、女性のココロを動かすということ
こんにちは。トレンダーズの橋本と申します。弊社は2000年の設立以来、女性マーケティングを強みとして累計1,200社を超える幅広い業界の企業様に、リサーチからプロモーションまであらゆる領域におけるマーケティングソリューションを開発し、提供してまいりました。
特にここ数年は、新たなソーシャルメディアやスマートフォンアプリが続々と登場し、主要なコミュニケーションツールが目まぐるしく変化しています。加えて、女性のライフスタイルや価値観が変化・多様化したことで、女性マーケティングにおけるクラスタも細分化しており、複雑化の一途をたどっています。
その中で女性のココロを動かし消費行動につなげるためには、常に最新のメディアトレンドを捉えながら、そこにうごめく女性インサイトを適確に捉えることが必要です。
本連載では、“今「女性のココロ」をどう動かしていくのか?”という大きなテーマについて、弊社独自の調査や女性限定の会員組織の運営から見えてきたことなどを踏まえ、様々な角度でお話したいと思います。
Instagramが“女性のための”メディアである理由
ニールセンの調査(詳細はこちら)では、日本のユーザーが2016年4月に1,000万人を突破し、引き続き成長を続けているInstagram。他のSNSとの属性の違いとして、約6割が女性という点にあり、2015年頃から女性向けの商品プロモーションの際にはInstagram活用を重点に置く企業も増えたように思います。
“女性のためのメディア”として語られることも多いInstagramですが、男性から「なぜここまで普及しているのか」「好きな理由が理解できない」という声もよく耳にします。
そこで今回は、女性向けマーケティングツールとして欠かせない存在となったInstagramについて、女性マーケティングにおける活用の秘訣をお伝えします。
なぜ、Instagramが多くの女性ユーザーに受け入れられるメディアとなったのか? 大きな要因として挙げられるのは、男女における物事の判断基準の違いです。男性は性能や機能など、定量的に図りやすいスペックを基準にして、物事を論理的に判断する傾向があります。一方で女性は、「可愛い」「自分らしい」というように、自身の直感や感情により物事を判断する傾向にあります。
Instagramは、画像や動画などビジュアル中心の構成となっており、さらに加工機能も充実していることから、この女性の直感や感情にダイレクトに働きかけることができます。その分、テキストの情報をメインにすることは難しく、スペックを論理的に語ることには向いていません。このことが、Instagramが男性よりも女性に支持されている要因の一つと考えられます。