SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

新・女性のココロを動かすマーケティング術

なぜ女性はInstagramきっかけにモノを買うのか?購買欲求ファネルにおけるパラダイムシフト

 昨今、女性のライフスタイルの変化に加え、スマートフォンの急激な普及によるコミュニケーションツールの多様化、そしてマスメディアからソーシャルメディアへと情報流通の拠点のシフトが起きています。その中で、女性のインサイトを確実に捉え、そのココロを動かし消費行動へ繋げるための「女性マーケティング」も、その手法と戦略において急激な変革を求められています。「女性マーケティング」を強みとするトレンダーズの実績をもとに、今の時代に女性たちのココロをつかむポイントを解説します。

今、女性のココロを動かすということ

 こんにちは。トレンダーズの橋本と申します。弊社は2000年の設立以来、女性マーケティングを強みとして累計1,200社を超える幅広い業界の企業様に、リサーチからプロモーションまであらゆる領域におけるマーケティングソリューションを開発し、提供してまいりました。

 特にここ数年は、新たなソーシャルメディアやスマートフォンアプリが続々と登場し、主要なコミュニケーションツールが目まぐるしく変化しています。加えて、女性のライフスタイルや価値観が変化・多様化したことで、女性マーケティングにおけるクラスタも細分化しており、複雑化の一途をたどっています。

 その中で女性のココロを動かし消費行動につなげるためには、常に最新のメディアトレンドを捉えながら、そこにうごめく女性インサイトを適確に捉えることが必要です。

 本連載では、“今「女性のココロ」をどう動かしていくのか?”という大きなテーマについて、弊社独自の調査や女性限定の会員組織の運営から見えてきたことなどを踏まえ、様々な角度でお話したいと思います。

Instagramが“女性のための”メディアである理由

 ニールセンの調査(詳細はこちら)では、日本のユーザーが2016年4月に1,000万人を突破し、引き続き成長を続けているInstagram。他のSNSとの属性の違いとして、約6割が女性という点にあり、2015年頃から女性向けの商品プロモーションの際にはInstagram活用を重点に置く企業も増えたように思います。

  “女性のためのメディア”として語られることも多いInstagramですが、男性から「なぜここまで普及しているのか」「好きな理由が理解できない」という声もよく耳にします。

 そこで今回は、女性向けマーケティングツールとして欠かせない存在となったInstagramについて、女性マーケティングにおける活用の秘訣をお伝えします。

 なぜ、Instagramが多くの女性ユーザーに受け入れられるメディアとなったのか? 大きな要因として挙げられるのは、男女における物事の判断基準の違いです。男性は性能や機能など、定量的に図りやすいスペックを基準にして、物事を論理的に判断する傾向があります。一方で女性は、「可愛い」「自分らしい」というように、自身の直感や感情により物事を判断する傾向にあります。

 Instagramは、画像や動画などビジュアル中心の構成となっており、さらに加工機能も充実していることから、この女性の直感や感情にダイレクトに働きかけることができます。その分、テキストの情報をメインにすることは難しく、スペックを論理的に語ることには向いていません。このことが、Instagramが男性よりも女性に支持されている要因の一つと考えられます。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
Instagramが生み出す、女性の「妄想消費」とは

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
新・女性のココロを動かすマーケティング術連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

橋本 菜々子(ハシモト ナナコ)

 トレンダーズ株式会社 インフルエンサーマーケティング局ゼネラルマネージャー。大手食品メーカー、化粧品メーカーを中心に、トレンドを生み出すPRプランニングを数多く手がける。2016年からインフルエンサーマーケティング事業の統括責任者として、女性インサイトから購買意欲を掻き立てるSNSマーケティングの企画立案に注力し...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/01/31 12:00 https://markezine.jp/article/detail/25967

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング