取得データを共有しながら、新たなターゲットを探る
-RTBの広告はいつ、どこのアプリに出たかがわかりにくい面がありますね。どこに出たのか、具体的に知りたいクライアントも当然いますが、こちらから満足のある回答ができないこともあり得ます。
榎本:我々としては情報をガラス張りにし、「いつどのアプリに出稿したか」なども リクエストがあれば開示いたします。広告の配信状況をリアルタイムでモニタリングし、 クライアント様の納得がいく形で一緒に戦略を考えていくというのが我々のスタンスですね。ここは特筆すべき点かなと考えています。
-今後、特に注目している利用方法はありますか?
榎本:最近ですと、スマートフォンを持った顧客が渡航先でも使うケースが考えられます。たとえば、「ホノルルにいる日本人旅行者」という限定されたターゲットに配信したい場合、OSの言語を日本語に限定することで、そのエリアにいる日本人旅行者に配信可能です。これらの機能はこれまでなかったと思います。しかも、ホノルルから離れた日本のオフィスから配信設定ができるわけです。
また逆に、訪日旅行者に対しても、OSの言語情報をキーに配信することも可能です。たとえば、中国国内のモニタリングで獲得したMAID(Mobile advertising IDs )が、 日本で確認された時は「この端末は今、日本に来ている」とわかるわけです。ある時期にどこにいて、今どこにいるか。ある時期の点同士を結びつけることで把握できます。また、旅行前の一定期間にあらかじめ母国で配信しておいて、刷り込みをしたうえで旅行中にリターゲティング配信する、という戦略も可能になります。
「chalk_spreAD」の広告配信では、このようにいろいろなシナリオが可能です。知見を蓄積し、ビックデータとして顧客獲得につなげていける。このマーケティング視点が、単なる広告配信にとどまらないポイントではないでしょうか。
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