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「特定エリアを狙い打ち」 電通テックの即時広告配信プラットフォーム「chalk_spreAD」とは

 今年1月、電通テックが即時広告配信プラットフォーム「chalk_spreAD(チョーク_スプレッド)」の提供開始を発表した。同サービスは、顧客企業が売りの現場で直面するリアルタイムの集客課題に対して、売り場あるいはエリア統括担当者が即座にクーポンやお知らせなどの広告を配信し、その集客効果までを可視化できる。提供にいたっては、米国Chalk Digital社との協業によりスタートした。今回は、同ブロジェクトを担当する電通テックの榎本氏に「chalk_spreAD」の概要とその可能性について語っていただいた。

即時広告配信プラットフォーム「chalk_spreAD」とは

-貴社では今年1月より、新たな広告配信プラットフォーム「chalk_spreAD」の提供を本格的にスタートされました。本サービスでは、どのような広告配信が可能になるのでしょうか。

電通テック デジタル・マーケティングセンター センター次長 榎本真氏

榎本chalk_spreADではまず、各企業担当者に権限を与えます。権限を与えられた担当者は、バナー広告をどこに配信するかを指定し、指定した日時・ロケーションでアプリやスマホサイトを利用している人だけを狙ってバナー広告を配信することができます。カフェなどで、よくチョークボード(黒板)に今日のオススメなどが書いてありますよね。そのホットな情報を目の前の人だけでなくデジタルで、より地域の人々に配信できるというイメージが、サービス名の由来です。

ショッピングモールでのセール告知例。エリアごとに配信状況のモニタリングができる

 配信の際は、日時、予算、インプレッション数、ターゲット、エリア、バナークリエイティブ、ランディングページの7項目を指定し、即時考査へと進みます。考査を経て配信された後は、ダッシュボードでリアルタイムに効果測定が可能で、次の配信プランに向けたPDCA機能も実装されています。バナーのインプレッションやクリックが取れた場所を複数のマッピング機能で可視化することで、売り場担当者やブランドマネージャーにはそのエリア特有の知見が蓄積され、チラシや交通広告とのシナジーとしてバナー配信を効果的に活用することができます。

エリアマーケティングとRTBの組み合わせを実現

-このサービスは米国のChalk Digital社と協業なさっていますが、 その狙いと経緯についてお聞かせください。

榎本:電通テックは、旧来よりエリアマーケティングも手掛けており、チラシやポスティングを印刷も含めて扱っていました。しかし昨今では、価格競争が進み、また新聞を読まない若い層に折り込みチラシが届きにくくなっていることもあり、こうした状況を打開すべく、「エリアマーケティングのデジタル化」が、社としてもテーマでした。そうした折、2年ほど前に打ち合わせをしたことがある、Chalk Digital社のサービスアイデアを思い出したのです。

ユーザーの位置情報を活用し、特定のエリアにいるスマート端末利用者に広告を配信(複数指定可)

 同社については以前から把握していたのですが、エリアマーケティングとRTB(リアルタイムビッディング)の組み合わせが形になりそうな機運が出てきたタイミングを見計らって、2016年2月ごろから本格的に開発をスタートしました。また、このタイミングでChalk Digital社も日本のマーケットを狙って進出するところでした。米国本国での実績をベースに、日本のマーケティングに合うプラットフォームとして 共同開発を進め、本格的に提供をスタートしています。

8,300億の「アナログ広告」市場に、デジタル移行を促す

-実店舗において、デジタル化への課題も把握されていたのですか?

榎本:そうですね。折り込みやDMは、約8,300億円のマーケットがあるとされていますが、その領域にデジタル化の流れが必ず来ると考えていました。

 たとえば車のディーラーなどにしても、実店舗で集客を行う際に何を使っているかというと、やはり今でもチラシが圧倒的多数です。ドラッグストアスーパーなども同様です。もちろん、チラシで実感を得ているクライアント様も多いと思うのですが、 どこかで効果が見えなくなっている、デジタルシフトも視野に代替プランも検討したい、 そんなクライアント様の課題を我々も感じています。 弊社としては、チラシをやめるという提案ではなく、チラシもやりつつ補完として、 効果測定ができるデジタル手法も紹介していきたいと考えています。

外食チェーンA社のクーポン配信例。プラットフォーム上でランディングページも作成可能

2分でわかる「chalk_spreAD」の機能

 エリアターゲティングに特化した、電通テックの即時広告配信プラットフォーム「chalk_spreAD」の動画を配信中!記事とあわせてぜひ、ご覧ください! 動画はこちらから。

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直感的な操作と、「想定インプレッション数表示」

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この記事の著者

ヒロ88(ヒロハチジュウハチ)

ビジネスジャンルを中心に取材、編集を行なう。得意ジャンルは不動産開発、メディア開発。1988年生まれ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/04/14 08:00 https://markezine.jp/article/detail/26169

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