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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

先進的企業が取り組む位置情報マーケティング

「購買を後押しする貴重なデータ」 ワコールが売り上げ向上に位置情報を活用する理由


位置情報活用、課題は人材と組織

湊:「AIRTRACK」では、来店した方の行動データを閲覧することもできるのですが、そういった分析面での活用に関しては、どうお考えですか。

北見:正直、現段階では難しく、かつ弊社のWebプロモーションの進め方には適していないと考えています。

 現時点では、位置情報を使える仕組み、ソリューションみたいなものは、サイバーエージェントさんの「AIRTRACK」をはじめ、複数社が提供できるようになりつつあります。ただ、それをきちんと支援できる、活用できる仕組みが足りないように思います。

湊:確かにそうかもしれませんね。我々としては、そう思われないよう弊社の営業にナレッジを共有してサービスをきちんと提供できるよう努めています。御社のWebプロモーションの進め方に適していないというのはどういうことでしょうか。

北見:位置情報をはじめ、ビッグデータの扱い方を大きく二つに分けるとしたら、入念に調べて施策を打つか、高速でPDCAを回すかになると思うんです。位置情報で行動データを調べて分析するのは、前者的な活用では有効になるでしょう。ただ、私は後者でいかに早く施策を回すかを重要視しています。それをサポートする情報として位置情報をまずは活用していきたいですね。

位置情報をよりマーケティングに活用しやすい時代へ

MZ:今後の展望を教えてください。

北見:先ほどお伝えしたように、店舗来客への最後の一押しに今後も活用したいです。ただ、その先の活用は本当に悩んでいます。位置情報を活用すれば、より行動に即した広告が出せます。ただ、慎重に扱うべき情報だとは思っているので、それをサポートする施策を考えなくてはなりません。そういった意味でも、より一般的に誰でも扱える仕組みか、位置情報に詳しい人材が増えていくことが理想です。

 我々としては、プランニングとオリエンテーションが難しいので、理解のある広告代理店の方や自社の人材でうまくチームづくりができたらいいですね。

MZ:北見さんの展望を受けて、湊さんはいかがですか。

湊:我々としては、位置情報がより取り扱いやすくなるよう、「AIRTRACK」の改善を進めるのはもちろん、社内の人間にノウハウをより共有して、効果的な支援が行える体制を整えたいですね。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/04/06 14:54 https://markezine.jp/article/detail/26195

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