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今、テクノロジー×エンターテイメントの領域で起きている変化とは? 変化を起こせるのはどんな組織?


 イノベーションという言葉が多く使われるようになってきました。実際にどのような変化が起きているのでしょうか? また変化を起こせる人や企業に特徴はあるのでしょうか? 今回、テクノロジー×工ン夕一テインメントの最前線を走るPARTYの中村洋基さんと、日本テレビ『SENSORS.jp』編集長の西村真里子さん(HEART CATCH)にメールインタビューを通して考えていただきました。

スタートアップベンチャーとの仕事が増えてきた

 ――お二人が現在、手掛けられている仕事を教えてください。また、仕事を通して「ここが変わってきた」という部分はありますか?

中村:PARTY はことしで6年目。「体験をデザインする」というのを標榜して、何かあたらしいことはないかなあ、と日々考えたりつくったりしている会社です。最近は、ピコ太郎のARライブバレンタインポスト 割り勘アプリ「paymo」などを。

「バレンタインポスト」はバーチャルチョコをかんたんに贈りあえるサービスとして話題になった。

 アウトプットの方向性に変化はなく、やっぱり自分が見たら「くやしー!」ってものをつくりたいんですが、最近ビッグクライアントよりも、スタートアップベンチャーからお声かけていただくことが多くなりました。経営と宣伝が分離してない感じがして、決断も早く、すごく楽しいですね。

西村:中村洋基さんにもメンバーになっていただいている日本テレビ『SENSORS.jp』編集長です。テクノロジー×エンターテインメント×ビジネス・イノベーションの最先端を走っている方々を取材し、webメディアとテレビ番組で紹介しています。

 また、日本の技術ベンチャーに対してデザイン・マーケティング・コンサルティングなども行っています。2016年度はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の技術ベンチャーが投資家やビジネスパートナーを見つける際に必要なプレゼンテーションのスキル向上のお手伝をしました。

働き方の多様性がイノベーションを生む

 ――テクノロジー×工ン夕一テインメントの最前線を走っていらっしゃいますね。この数年でどのような変化・イノベーションが起きていると感じますか?

西村:私自身が会社を起こして新しい働き方を探っているということもありますが、「働き方」が変わってきたと感じます。会社や組織に縛られない仕事の方法、多様性が増していて、よりイノベーションが起きやすい土壌ができてきたと感じています。

 また、スタートアップを支援する動きが国、企業、投資家から増えている点にも変化を感じます。良いテクノロジーを持った企業が適切な経営アドバイザーや投資家とつながり、起業、そしてグローバルチャレンジができる機会が増えた言えるかと思います。

 加えて「デザイン思考」という言葉が定着してきて、色・形だけのデザインにとどまらないビジネスデザイン、人中心のクリエイティブが浸透しはじめていると思います。この状況はイノベーションが起きる俎上として、とても良いなぁと感じますね。

中村:「働き方」でいうと、いろいろ効率化しているのが気持ちいいですね。もともと情報技術の歴史って「いかに短縮するか」だと思うんですよ。飛脚が電話になり、FAXになったあとメールになって、SNSで瞬時に1万人に情報を伝えられるようになった。

 自分も、HangoutやGoogle カレンダー、Google Docsのおかげで、常人では考えられない量の仕事を回せてます。

働き方が変わるとどんな影響がある?

 ――「働き方」に変化が起きることで、ビジネスサイドにはどのような影響が起きているでしょうか

中村:たとえば、この対談、ぶっちゃけ対談してないですからね。Google Docsでライブに西村さんと書きあってるだけです。「それ対談じゃねーじゃん」と対談原理主義者に言われそうですが。

 実際、口頭でのインタビューって、「書き起こし」という編集が入るじゃないですか? 編集されて「自分がしゃべったものより、メッチャ良くなってる!」と思うことなんて、100回のうち2、3回です。『嫌われる勇気』の古賀さんみたいな方くらい。だったらもうGoogle Docsでライブに書きあっちゃう対談とかって、効率的だし、「文語コミュニケーションによる別のライブ感」が生まれる可能性ありますよね。そういう、「短縮や効率の向こうにあるもの」に、すごく新しい体験が埋まってたりして。

編集部:中村さんがメールインタビューであることをバラしてしまったので、次ページからは中村さんと西村さんの生の文章をお楽しみください。解釈が難しい部分は適宜意訳をご用意しました。

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2017/03/22 18:12 https://markezine.jp/article/detail/26216

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