東京海上日動火災保険は、電通とNTTデータの協業組織「ソーシャル・インサイト・ラボ」の協力のもと、日本全国11エリアにわたるTwitterの全量データ(※)やWeiboなどのSNSデータを活用した、外国人観光客の観光動態・嗜好調査を行った。本調査は国内全域をカバーしており、外国人にとって魅力ある穴場スポットやどのような施設に魅力を感じているかなど、よりリアルな外国人観光客のニーズを明らかにしている。
※ 当該期間にTwitter上でつぶやかれている全Tweetデータ(Twitterアカウントの所有者が自分の意思で公開しているデータのみ。今回の取得データは英語のみ)
英語圏の話題では、特にオーストラリアからの観光客で「見る」と「食べる」に関する話題量が多く、主に中国人で構成されるWeiboデータの分析からは日本での買い物に関する投稿よりも、風景を楽しむ投稿が多くみられた。
話題の内容を言語解析し、ポジティブ(肯定的)、ネガティブ(否定的)を判別したところ、英語圏の5か国では、寺社や城など日本の古い建築物が話題量は少ないが、見た際の評価が高く、あらためて観光資源として外国人観光客の来訪を促すポテンシャルが高いことがうかがえる。
一方、アジア圏の5か国では、箱根など体験型の観光地とともに季節の自然の風景などにおいて評価が高い結果となった。
また、訪れた人は少ないが評価の高かったスポットは全国に散らばっており、釧路のノロッコ列車、長野県の氷柱、東京の駒形どぜう、京都の晴明神社、福江島の沈没船などが挙がっている。
【調査概要】
分析期間:2015年11月~2016年10月の1年間
主要分析データソース:Twitter全量データ、Weiboデータ
分析対象投稿数、国・エリア数:英語Twitterの投稿736,213件(英語)、Weiboの投稿100,128件(中国語)、合計836,341件のデータをもとに世界50以上の国・エリアの外国人の日本の観光に関する話題を分析。
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