2020年の市場規模は1,500億円規模に
データフィード広告市場の今後だが、新しい媒体が増えることが成長を後押ししそうである。大手ポータルサイトや、ソーシャルメディアなどで今後新たに提供されるのではないかという噂は各所から聞くことができる。
それと同時に、データフィード広告の配信先媒体の多様化も進むであろう。従来のCriteoやGoogle DynamicXの配信先である一般サイトの他、今後は検索サイトやソーシャルメディアなどでの広がりが進むことが予想される。
検索サイトについては、Googleの検索結果に画像が表示されるショッピング広告や、人材業界向けのプロモーション予算をここ数年で一気に獲得したリクルートグループのIndeedなどは引き続き継続した売上成長が予測される。
その他にも、将来たとえば不動産業界向けや旅行業界向けで、バーティカルサーチ(専門検索サービス)が広がりマネタイズが進む可能性もあるかもしれない。
ソーシャルメディアにおける配信も増えることは間違いなさそうだ。Facebookのダイナミック広告は現在普及しつつあるが、今年以降はプロスペクティングが売上成長を後押ししそうだ。

(ビカム/デジタルインファクト調べ)
データフィード広告市場は見込み顧客を作り出す手法であるプロスペクティングのような、リターゲティング以外の用途での活用も進み、引き続き高成長を続け2020年には1,507億円に達すると予測した。
これまで広告主の導入ハードルが高いとされ、利用が大手のみに限られてきたが、現在媒体やデータフィードベンダーなど業界全体がよりすそ野の広い広告主層をターゲットにした提案を進めており、今後の更なる普及が期待される。