IoTコーヒーメーカーのリアルなデータを使って、ブランドストーリーを体験できるものに
「バリスタ i[アイ]」は、ヒット商品であるコーヒーマシン、「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の新モデルです。専用のスマートフォンアプリを使ってコーヒーを淹れることで、離れた場所にいる家族や友達がいつどんな気分でコーヒーを飲んだかを共有することができることが特徴です。「バリスタ i[アイ]」の発売に合わせ、商品の魅力を伝える体験型イベントの企画・制作をバスキュールが担当しました。

「バリスタ i[アイ]」のブランドストーリーは、コーヒーモーメントを通じて大切な人とのつながりを感じられるマシンであるということです。それは、「大切な人たちと、コーヒータイムを分かち合いたい」という世の中の潜在的なニーズを汲み取った、「ネスカフェ」からの新しいコーヒー体験提案です。
しかしながら、アプリでコーヒーを淹れ、それを共有しあうということは、まだ世の中に存在していない全く新しい体験です。今回実施したイベントでは、コーヒーモーメントでつながることの価値そのものを直感的に理解してもらうためのやりかたを考えなければなりませんでした。
我々が着目したのは、全国で既に使われている「バリスタ i[アイ]」のブリューデータ、つまりユーザーがコーヒーを淹れた記録でした。ブリューデータの向こう側には、食後にリラックスしている人、仕事中に気持ちを切り替えたい人、徹夜でテスト勉強をしている人など、人のさまざまなエモーションが存在しており、そのエモーションがコーヒーを飲むという行動を作り出しています。
今この時、日本中の様々な場所で、それぞれのストーリーの中でコーヒーを飲んでいる人々がいる。その事実を、リアルなデータを使って体験してもらうことができれば、「コーヒーモーメントを通じて大切な人とつながること」にどういったエモーショナルな価値があるのか、直感的に理解してもらえるのではないかと考えたのです。
そこで、全国の「バリスタ i[アイ]」で生成されるブリューデータをトリガーにして、日本の今のコーヒーモーメントを俯瞰できるビジュアライゼーションシステムと、さらにそれをエモーショナルな音楽に変換する、大きなピタゴラ楽器を開発し、全国のコーヒーモーメントが行き交う様子を五感で感じることができる空間「NESCAFÉ GOLDBLEND BARISTA i COFFEE MOMENT ENSEMBLE」をネスカフェ原宿に作り出しました。