「Instagram動画」活用のポイントとは
では「Instagram動画」を企業の女性向けマーケティング施策において効果的に活用する際に、気を付けるべきポイントとはなんなのでしょうか。前述の調査によると、商品・サービスのPR目的の動画投稿で好感を持つものとしては、「個人アカウントでの投稿」が72%と、「企業アカウントでの投稿」の48%を大きく上回りました。また個人アカウントの中でも「雰囲気がおしゃれ」「普段の投稿とトーンが合っている」といった動画投稿がより好感を持たれることが調査結果からわかりました。数あるSNSの中でも「共感」「憧れ」「世界観」といった要素が特に大切とされるInstagramにおいては、やはり「ユーザー(個人)発信」で「おしゃれな世界観」を壊さずにそのまま大切にした動画が、好感を持って受け入れられるようです。
実際にインスタグラマーを活用したマーケティング施策を300件以上手掛けているトレンダーズでも、Instagram動画の施策が急増しています。インスタグラマーの活用において重要な点は画像投稿の施策と共通していますが、(参照:第1回コラム)Instagram動画と特に相性が良いのは、「使い方」「作り方」などのハウツーを絡められる商材です。
動画にすることで見る側の「妄想」がさらに掻き立てられるのみならず、投稿する側の動画撮影のハードルも低く、その結果世界観がぶれにくいこともその要因です。
あるヘアケア商材の施策では約30名のインスタグラマーによる動画投稿で総視聴回数が100万回を突破しており、必要要素を踏まえた適確なディレクションとインスタグラマー選定を行えば、Instagram動画は定量面でも高い効果が期待できる施策といえます。
成功の秘訣は、「ユーザーモチベーション」の見極めにあり
今回は主にInstagram動画について取り上げましたが、一言で「動画」といってもコンテンツの種類・尺の長さ・投稿するプラットフォーム等によってその特性はまったく異なります。トレンダーズが2017年6月に設立した「動画マーケティング戦略室」では多様化する動画のコンテンツとフォーマットをユーザーの拡散モチベーションとマーケティングファネルによって以下に分類しています。

今後さらに多様化することが予想される動画コンテンツ・フォーマットを企業のマーケティング施策において活用する際には、リーチしたいターゲットの属性とマーケティングファネルにおけるプロセスを踏まえ、コンテンツや掲載先のみならずユーザーモチベーションに基づいた拡散手法も含めた統合的な視点でプランニングをすることが、より一層必要となりそうです。