SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

新・女性のココロを動かすマーケティング術

“動画=男性”は過去の話!女性マーケティングにおける動画活用の秘訣とは

「Instagram動画」活用のポイントとは

 では「Instagram動画」を企業の女性向けマーケティング施策において効果的に活用する際に、気を付けるべきポイントとはなんなのでしょうか。前述の調査によると、商品・サービスのPR目的の動画投稿で好感を持つものとしては、「個人アカウントでの投稿」が72%と、「企業アカウントでの投稿」の48%を大きく上回りました。また個人アカウントの中でも「雰囲気がおしゃれ」「普段の投稿とトーンが合っている」といった動画投稿がより好感を持たれることが調査結果からわかりました。数あるSNSの中でも「共感」「憧れ」「世界観」といった要素が特に大切とされるInstagramにおいては、やはり「ユーザー(個人)発信」で「おしゃれな世界観」を壊さずにそのまま大切にした動画が、好感を持って受け入れられるようです。

 実際にインスタグラマーを活用したマーケティング施策を300件以上手掛けているトレンダーズでも、Instagram動画の施策が急増しています。インスタグラマーの活用において重要な点は画像投稿の施策と共通していますが、(参照:第1回コラム)Instagram動画と特に相性が良いのは、「使い方」「作り方」などのハウツーを絡められる商材です。

 動画にすることで見る側の「妄想」がさらに掻き立てられるのみならず、投稿する側の動画撮影のハードルも低く、その結果世界観がぶれにくいこともその要因です。

 あるヘアケア商材の施策では約30名のインスタグラマーによる動画投稿で総視聴回数が100万回を突破しており、必要要素を踏まえた適確なディレクションとインスタグラマー選定を行えば、Instagram動画は定量面でも高い効果が期待できる施策といえます。

成功の秘訣は、「ユーザーモチベーション」の見極めにあり

 今回は主にInstagram動画について取り上げましたが、一言で「動画」といってもコンテンツの種類・尺の長さ・投稿するプラットフォーム等によってその特性はまったく異なります。トレンダーズが2017年6月に設立した「動画マーケティング戦略室」では多様化する動画のコンテンツとフォーマットをユーザーの拡散モチベーションとマーケティングファネルによって以下に分類しています。

 今後さらに多様化することが予想される動画コンテンツ・フォーマットを企業のマーケティング施策において活用する際には、リーチしたいターゲットの属性とマーケティングファネルにおけるプロセスを踏まえ、コンテンツや掲載先のみならずユーザーモチベーションに基づいた拡散手法も含めた統合的な視点でプランニングをすることが、より一層必要となりそうです。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
新・女性のココロを動かすマーケティング術連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

黒川 涼子(クロカワ リョウコ)

トレンダーズ株式会社 取締役 副社長執行役員COO。2006年の入社以来、化粧品・食品・家電・生活消費材など幅広い企業のマーケティング支援に携わる。トレンド分析や女性のインサイトについてのラジオ出演や講演多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/07/28 13:00 https://markezine.jp/article/detail/26864

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング