AIテクノロジー企業のAppierは、 2016年下半期の「アジア太平洋地域版クロスデバイス利用動向調査」の結果を発表した。
日本の過半数が3台以上のデバイス保有
デバイスの所有数は成長傾向にあり、今ではアジアの複数デバイスを使用する消費者のうち、49%が3台以上のデバイスを保有しています。日本の結果を見てみると、3台以上のデバイスを保有する消費者は53%で、4台以上を保有する人が3割近く(29%)に上ることがわかった。
日本でのWebおよびアプリ利用のピークは土曜日
消費者は1週間の間、Web利用のためにPCとスマートフォン間を移動し、アプリ利用のためにスマートフォンとタブレット間を移動している。アジアにおけるデバイス使用を曜日とデバイス別に見てみると、Web利用において、平日はPCの使用が最も多いものの、週末にはPCとスマートフォンの使用が逆転する。
一方、日本におけるデバイス使用は、アジア全体の結果とは異なり、Web利用においては、スマートフォンが最も優勢で、1週間にわたって使用パターンが安定している。また、Web利用、アプリ利用ともに、土曜日に利用のピークを迎えることがわかった。
日本ではCVのほとんどが正午から23時の間に集中
アジアにおいて、PV数とCV数はともに時間帯と密接な関係があり、勤務時間帯前の早朝から伸び始め、14時から15時頃に最初の山場を迎える。その後、勤務時間帯後に多少落ち込み、再び20時から22時頃に伸びるというパターンを示している。
一方、日本においては、PV数の推移はアジア全体の結果と似たようなパターンを示すものの、CV数は正午から23時の間に集中し、勤務時間帯後の17時から20時頃も落ち込まないことがわかった。
日本ではクロスデバイス広告は必要不可欠
日本と韓国における複数のデバイスにわたるクリック率は、シングルデバイスキャンペーンのクリック率よりも19%高い結果となった。さらに、日本におけるクロスデバイス広告全体のコンバージョン率は、シングルデバイスキャンペーンに比べ201%高いことが明らかになった。
【調査概要】
今回の調査は、2016年下半期(7月~12月)にAppierが所有するアジア太平洋地域(オーストラリア、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾、ベトナム)における1.8兆を超えるキャンペーンデータを分析したもの。広告リクエスト、インプレッション、クリック、コンバージョンデータ(広告主独自の目標に基づいたクリック、動画視聴完了、アプリダウンロードなど)を含む。同調査のすべてのデータは、実際の消費者行動にもとづいており、アンケート調査などは実施していない。
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