ONE COMPATHは2025年7月2日、「Shufoo!」において、レシート活用型ソリューション「Shufoo!レシートキャンペーン」の提供を開始した。
「Shufoo!」は、月間1,600万人(2024年7月現在、提供ASP上のアクセス含む)が利用し、全国12万店以上が参加する国内最大級の電子チラシサービスだ。
今回提供する「Shufoo!レシートキャンペーン」は、消費者が店舗で対象商品を購入した際のレシートをスマートフォンで撮影・投稿することで応募できるキャンペーンである。スマートフォンによるレシート投稿という一般化した消費行動を取り入れ、データフィードバックの簡便さと、新規顧客へのリーチを両立する。

近年、小売業界では顧客データを活用したリテールメディア施策への需要が高まっている。メーカーにとって購買行動に直結する施策の有効性や、効果測定の重要性が増している一方で、現場の運用が複雑になりやすく、効率的な運用体制構築が求められていた。また従来のリテールメディアは既存顧客へのアプローチが中心で、新規顧客の獲得や独自デジタル基盤の整備に課題があった。

同サービスでは流通企業が独自アプリやシステムを持たなくてもShufoo!アプリ内で専用キャンペーンページを設置できるため、業務負荷を増やさず効率的な運用が実現可能だ。
またメーカーや流通企業は、自社メディアではアプローチできない新規ユーザーの獲得や、購入者属性・併売傾向など詳細なデータのフィードバックが受けられる。メーカーはShufoo!ユーザーという購買意欲の高い層に対し、購入前から訴求でき、取得データは次の施策立案に活用できる。

さらに、施策・商品・店舗単位での効果測定や、併売状況や地域別購買情報など、消費者行動の分析機能も搭載。タイアップするメーカーには詳細な分析レポートを提供し、PDCAサイクルを推進する。
今後同社は、リテール主導型・メーカー主導型の両方で年間120キャンペーンの実施を目指し、2027年度末までに売上3億5,000万円を目指す。AIによる分析機能強化や関連サービスとの連携も視野に入れているという。
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