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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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成果につなげるアプリ運用

インストール数、追い求めすぎてない? アプリ活用で本当に追い求めるべき指標とは

アプリを継続利用してもらう鍵は「オンボーディング」

 ここまででアプリのインストール数ばかりを重視したアプリ運用の落とし穴や、継続率の重要性についてご紹介しました。

 では、アプリを継続利用してもらうためには何から始めるべきでしょうか? その答えは、アプリのオンボーディングの最適化にあります。

 オンボーディングとは初回利用時に新規ユーザーにアプリの価値を伝えるプロセスのことです。アプリを初めて使うユーザーはそのアプリにどんな価値があり、何が得られるのかを理解していません。したがって新規ユーザーにアプリの価値を正しく伝え、おもしろい、もしくは便利なアプリだと思ってもらうことで、その後もアプリを使い続けてくれる可能性を高めることができます。

 そしてこのオンボーディング、成功させるためには新規ユーザーにどのような体験(what)をさせるとアプリに価値を感じるかについて特定することと、その体験をどのように伝えるか考えること(how)の2つが重要です。

アプリの継続利用につながる「マジックナンバー」を探す

 ここからはオンボーディングを成功させるためのポイントについて順に解説していきます。まずは新規ユーザーにどのような体験(what)をさせると継続利用につながるかを考えます。その体験の特定には「マジックナンバー分析」という分析手法を使います。

 マジックナンバー分析とは、「記事の閲覧」「お気に入り登録」といったアプリ内でユーザーが行うアクションと継続率の相関を分析し、アプリの継続利用に寄与する重要なアクションを特定するための分析手法です。

 マジックナンバー分析の有名な事例としては、Twitterが「初回利用時に”5人以上フォロー”したユーザーは継続率が高い」というマジックナンバーを発見し、オンボーディングにおいておすすめユーザーのレコメンド機能と5人以上のフォローを必ず行わせるようにしたというものがあります。

 「世界で起きていることをリアルタイムで見ることができる」というTwitterの価値をより多くのユーザーに体験してもらうためにオンボーディングを最適化した好例です。

 

新規ユーザーの継続にはフォロー数が関係することを発見し、初回利用時に5人以上フォローしないと次に進めないようにした
新規ユーザーの継続にはフォロー数が関係することを発見し、
初回利用時に5人以上フォローしないと次に進めないようにした

 マジックナンバー分析の詳細については弊社オウンドメディアの記事をご参照ください。

参考:マジックナンバーを見つけてアプリの継続率を上昇させよう

https://growthhackjournal.com/retention-analysis-03/

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この記事の著者

伊藤 直樹(イトウ ナオキ)

 新卒で朝日新聞社に入社し、ニュースサイト「朝日新聞デジタル」のWEBディレクターとしてWEBサイトとアプリの改善に従事。2016年1月にアプリの解析・マーケティングツールを提供するRepro株式会社にジョインし、マーケター兼インサイドセールスとしてアプリマーケティング市場の啓蒙から見込み顧客の獲得まで幅広く行う。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/08/31 10:00 https://markezine.jp/article/detail/27000

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