ニールセン デジタルと大手広告主各社は「デジタル広告におけるリーチ指標利活用研究会」を発足した。
同研究会では、マスメディアを積極的に活用してきた大手広告主企業の担当者が、広告の視点からブランディング目的のデジタル広告活用について、環境の整備を目的とした議論を行う。具体的には、デジタル広告におけるリーチ計測上の課題の解決などから、デジタル広告の活用環境の改善を狙う。
加えて、同研究会はデジタル広告のアカウンタビリティに対する対応策として注目されている、ブラウザベースではない「人」ベースの計測にも注目。「Walled Garden(壁に囲まれた庭)」と呼ばれる広告主の囲い込みの問題に対応するため、第三者機関による計測のメリットにも言及している。
同研究会の参加企業は、味の素、NTTドコモ、キリン、KDDI、サントリーコミュニケーションズ、資生堂ジャパン、ソニーマーケティング、ソフトバンク、トヨタマーケティングジャパン、日本コカ・コーラ、パナソニックの計11社。ニールセン デジタルは、米国でNielsenが「人」ベースの計測を通して培った知見の提供を通じて、参加企業の課題解決と日本のデジタル広告市場の活性化を支援する。研究の成果は2018年3月を目途にまとめる予定だ。
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