SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZineニュース

2018年アプリ市場規模、全世界1000億ドル ARやAlexaアプリ牽引【App Annie調査】

ファイナンス関連アプリ:個人間送金アプリで決済がさらに多様化

 ファイナンスアプリは利便性を訴求するだけでなく、セキュリティに対する生活者の懸念を克服する必要がある。これは新しい話ではなく、クレジットカードやATMなど、過去のイノベーションでも同じだ。

 米国で人気のVenmoなどの個人間(P2P)送金アプリは、フィンテックの中でも目立つ存在だ。P2P送金アプリは現金や小切手に取って代わり、ミレニアル世代を中心とする消費者の支払い方法を一変させた。2018年にはそのサービス範囲を拡大することで、収益機会を増やし、従来の銀行との競争激化に対抗し、ユーザーエンゲージメントの強化を図るとみられる。

 そして、オンライン振込やサードパーティー決済の成長が、P2P送金アプリの取引量を増加させるだろう。特にサードパーティー決済は、小売業者や販売業者が支払いオプションに採用していることが追い風になっている。

 またこの分野には、メッセージングやソーシャルネットワーキングなど、自社の大きなユーザー基盤に対するサービス、マネタイズ、エンゲージメントの新たな手法を常に模索している他のカテゴリーから参入が増えることが予想される。

  滝澤氏は「日本では現金を中心とする商取引に加え、ATMといったインフラが整っており、電子マネーの普及はまだまだです。しかし現金文化を支える見えないコストがあり、消費者が結果的にそれを負担しています。モバイル決済や現金を受け取らないサービスの台頭で、そういったコストが顕在化していくでしょう」と説明している。

 総じて、アプリに対する期待の高まりによって、開発者によるイノベーションと技術進化はさらに加速するだろう。他の手段でも実行できる活動をなぞるだけのアプリでは、ユーザーはもはや満足しない。人々はアプリに対して、様々な目的やタスクをこなす方法を根底から一変させ、なおかつ、他のプラットフォームでは実現不可能な、まったく新しい体験を生み出すことを期待するようになっている。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/12/07 13:00 https://markezine.jp/article/detail/27590

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング