SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

シェア拡散されるブランドストーリー

大型オウンドメディア終了のワケとは? SNS時代の最新オウンドメディア戦略

 毎回、その時々の時流に合わせ、コンテンツがシェア拡散される理由を分析してきた本連載。今回はインターネットの黎明期から、デジタル・コミュニケーション施策の中心として位置づけられてきた、オウンドメディアのソーシャルメディア時代におけるあり方について考えます。

大型オウンドメディアの相次ぐ終了

 こんにちは、スパイスボックス副社長の物延秀(もののべ しゅう)です。その時々の時流に合わせ、コンテンツがシェア拡散される理由を分析してきた本連載。過去記事では、国内で最もシェア拡散した様々な広告事例に関する解説のほか、広告に限らず映画、音楽、選挙、メディアなど、幅広い視点でコンテンツがシェア拡散される理由や背景を紐解いてきました。(連載記事の一覧はこちら)。

 今回は、企業のコミュニケーションには欠かせない存在となったオウンドメディアについて取り上げます。

 オウンドメディアとは、ご存知の通り企業自身が運営するメディアのこと。企業と生活者の継続的なつながりを作るマーケティング施策の一つです。生活者に伝えたい情報を直接自社のWebサイトなどで提供しようと、2000年代後半に入ると大型のオウンドメディアが次々と登場しました。

 これらのサイトは、ポイントによってユーザーの“囲い込み”を行い、ユーザーが繰り返しサイトを訪れたくなるゲームやリッチな動画コンテンツなどを提供し、生活者とブランドのつながりを作り出していました。

 オウンドメディアを持つ企業は、このようなユーザーメリットを提供することで競合他社と差別化を図ることができ、オウンドメディア構築はマーケティング戦略上も重要施策として位置づけられてきたのです。

 しかし2015年頃から、国内大手企業が手がけるオウンドメディアの終了が度々発表されています。広告・マーケティング業界では知らない人がいないほどの大規模サイトまでが終了に追い込まれている現状は、2000年代半ば頃からはじまった企業と生活者をつなぐオウンドメディアを中心としたコミュニケーション施策に大きな転換期が訪れたことを表しています。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
囲い込み施策として一世を風靡した「BMWフィルムズ」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
シェア拡散されるブランドストーリー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

物延 秀(モノノベシュウ)

スパイスボックス 副社長。2006年スパイスボックス入社。プロデューサーとして大手企業のデジタル・コミュニケーションをワンストップで支援し、2012年以降はソーシャルメディアを中心とした「共感」と「話題」を生むコンテンツのプランニングとプロデュース、自社ソリューション開発を統括。2016年に事業統括責任者および執行役員に就任。2017年より現職。自社サービス:インフルエンサーマーケティング支援「TELLER」、コンテンツマーケティング支援「BRAND SHARE」、ROI分析プラットフォーム「THINK」、自社メディア:「newStory」自著:『新ヒットの方程式』~ソーシャルメディア時代は、「モノ」を売るな「共感」を売れ!~(宝島社)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/12/18 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27599

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング