シニアの楽しみ
まず、全国のシニア(50歳~79歳)の男女1,000名(全回答者)に、現在の楽しみを聞いたところ、「旅行」が最も多く52.7%、「テレビ/ドラマ」が32.1%、「グルメ」が31.4%、「読書」が30.2%、「健康」が29.8%で続いた。
男女別に見ると、「テレビ/ドラマ」(男性26.6%、女性37.6%)や「グルメ」(男性28.0%、女性34.8%)では、女性のほうが高くなった。他方、「スポーツ」(男性29.0%、女性12.4%)では男性のほうが高くなった。
また、「健康に気をつけること」が楽しみと考えているシニア(男性30.0%、女性29.6%)や「パートナーと過ごす時間」が楽しみと感じているシニア(男性19.0%、女性17.6%)も少なくないことがわかった。

さらに、旅行を楽しんでいるシニア(527名)に、「旅行」に対する1ヵ月の出費を聞いたところ、平均額は、全体では2.7万円、男性は2.4万円、女性は2.9万円となった。また、グルメを楽しんでいるシニア(314名)の「グルメ」に対する出費の平均額を見ると、全体では1.2万円、男性1.4万円、女性1.1万円となった。旅行は女性シニア、グルメは男性シニアのほうがお金をかけていることがわかった。

シニアと孫の関係
孫がいるシニア(309名)に、孫との関係に、どの程度満足しているか聞いたところ、「非常に満足」が27.5%、「やや満足」が47.9%で、合計した『満足(計)』は75.4%、一方、「やや不満」が3.6%、「非常に不満」が1.0%で、合計した『不満(計)』は4.6%となった。孫との関係に満足しているシニアは4人に3人と、大多数のシニアが満足しているようだ。
男女別に見ると、『満足(計)』は、男性79.1%、女性72.3%と男性のほうが高くなった。

次に、孫がいるシニア(309名)に、孫としたいことを聞いたところ、「外食」が最も多く48.9%、「旅行」と「会話」が44.0%、「公園で遊ぶ」が33.0%、「散歩」が27.2%で続いた。
「会話」「公園で遊ぶ」「散歩」も上位になり、特別なことはせずに孫との時間を楽しみたいと思っているシニアも多いことがわかった。また、10位には「勉強(教える)」(8.7%)がランクインしており、孫の教育に熱心なシニアもみられた。

孫がいるシニア(309名)に、この1年間で、孫のどのようなことにお金を使ったか聞いたところ、「おこづかい・お年玉・お祝い金」が最も多く77.7%だった。
また、「おもちゃ・ゲーム」(36.9%)、「本・絵本」(26.9%)、「衣類などファッション用品」(24.9%)といった「孫へのプレゼント」のほか、「一緒に外食」(43.7%)や「一緒に旅行・レジャー」(22.0%)といった「孫と楽しい時間を過ごすための出費」、「ランドセル・机・文房具など学用品」(16.2%)や「シューズ・スパイクなど運動用品」(10.4%)、「習い事の費用」(4.2%)といった「孫の学習・習い事のサポート」で出費しているシニアもみられた。

続いて、この1年間で、孫のための出費があったシニア(288名)に、孫のためにいくらくらい使ったか金額を聞いたところ、「5万円~10万円未満」22.6%との回答が多く、平均金額は116,059円となった。
一昨年、昨年の調査結果と平均金額を比較すると、2015年116,471円→2016年122,904円→2017年116,059円となっており、昨年より6,845円低く、今年は2015年と同水準となった。

シニアの就労意欲
全回答者(1,000名)に、65歳以降に、仕事をしたいか、仕事はしたくないか聞いたところ、「仕事をしたい」は32.8%、「仕事はしたくない」は46.0%、「わからない」は21.2%となり、65歳以降の就労意欲があるシニアは3人に1人となった。
65歳以降の就労意欲があるシニアの割合を昨年の調査と比較すると、2016年33.8%→2017年32.8%と大きな変化はみられなかった。

次に、全回答者(1,000名)に、65歳以降の仕事で重視したこと・重視したいことを聞いたところ、「体力的な負担が軽い」が48.4%で最も多く、「勤務時間」が39.4%、「経験が活かせる」が33.6%で続いた。体力的な負担が軽く、無理なく働ける仕事に就きたいと考えているシニアが多いようだ。
