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MarkeZineニュース

サブスクリプションモデルで成長する企業に学ぶべきこと/定期誌『MarkeZine』第26号

 定額で自由にサービスを楽しめるサブスクリプションモデル、皆さんはいくつ課金しているでしょうか。古くは新聞が当てはまりますが、近年は多くの業界で採用され始めています。

 都度支払う必要がなく毎回の料金も気にしなくていいというユーザー側の利便性はもちろん、事業者側も収益予想や顧客管理がしやすいといったメリットが大きな特徴だと言えます。

 定期誌『MarkeZine』最新第26号では、「サブスクリプションモデルがもたらす次のステージ」を特集。サブスクリプションモデルで成長を続けるアドビ システムズ、Spotify、favyの3社を取り上げ、パッケージ販売からの転換の背景や成長のポイントについて掘り下げます。

定期誌『MarkeZine』第26号(2018年2月号)
定期誌『MarkeZine』第26号(2018年2月号)

巻頭:伝統的BtoB企業が挑戦するマーケティング体質への革命

伝統的BtoB企業が挑戦するマーケティング体質への革命

 インテルでの31年間の経験を買われ、横河電機のマーケティングを一手に担うこととなった阿部剛士氏。阿部氏は伝統的なBtoB企業からの変革を推し進める同社をマーケティングの会社にしたいと言います。

 特にこだわったのがR&D部門を傘下に置くこと。それは、マーケティングとはコミュニケーション領域だけでなく、R&Dを始め特許や工業デザイン、資材の調達能力、新規事業、M&Aもすべて連携してこそ真価を発揮できるという持論から。世の中や市場の変化を掴むには、関係部署がスピーディに動ける組織体制が不可欠です。

 阿部氏はまた、「1人で何役もこなせること」が人材育成において重要だと語ります。マーケターにもオンラインとオフラインなど二刀流のマネジメント能力が必要だとのこと。定期誌では、横河電機に浸透し始めた同氏の考え方を紹介します。

特集:アドビのビジネスモデル変革 成功の鍵

アドビのビジネスモデル変革 成功の鍵

アドビ システムズがソフトウェアの定額制サービスを開始して5年。パッケージ販売の取り止めは大きなインパクトをもたらしましたが、ユーザーにはすっかり定着し、収益も上々です。この転換の背景に何があったのでしょうか。

 一つはアップデートのスピードです。パッケージ販売だと新バージョンを届けるのに約2年かかっていたところ、定額制のクラウド配信に切り替えることでより頻繁なアップデートが可能になりました。もう一つが安定した収益モデルへの転換です。収益の予想可能性が高まることは、こうしたサブスクリプションモデルの重要な恩恵と言えます。

 アドビ システムズはデザイン系ソフトウェアの巨人。そんな同社が率先してクラウドへ移行しサブスクリプションモデルを採用したのは、まさに業界のリーダーとして変革を起こしていく姿勢の表れです。同社の見解から学べることは多いのではないでしょうか。

特集:定額制サービス成長の鍵は“パーソナライゼーション”

定額制サービス成長の鍵は“パーソナライゼーション”

 2016年11月に日本に上陸したSpotifyは音楽ストリーミングサービスの代表的存在。2018年に10周年を迎え、いまなお順調に成長を続ける要因について、同社のソバジェ ジュン氏を取材しました。

 日本でのサービス開始前は、新規参入した地域の中で最も認知度が低いところからのスタートとなったそうです。まず熱心な音楽好きに知ってもらうよう努めることで、会員数を増やしているとのこと。

 ソバジェ氏はサブスクリプションモデルの成長に大切なこととして、利便性とパーソナライザーションを挙げます。特にパーソナライザーションを通してアーティストとファンの関係性を深めることで、ユーザーに欠かせないサービスとなれると確信していると話します。

特集:定額制&データドリブンで「運任せ」な飲食業界を変える

定額制&データドリブンで「運任せ」な飲食業界を変える

 さまざまな業界でサブスクリプションモデルが取り入れられる中、飲食業界で始まったモデルが注目されています。グルメ情報メディアと店舗を組み合わせて展開するfavyの高梨巧氏は、飲食業界を変えるために会員&定額制が不可欠だったと言います。

 高梨氏は定額制を取り入れた理由として、飲食業界のビジネスモデルが偶然頼みだったこと、収益源が1つしかないこと、そして顧客管理や分析がまったく機能していなかったことを挙げます。運営する会員制の焼かない焼肉店「29ON」では完全予約制のため、食材廃棄率もかなり低く抑えられているそうです。

「飲食店が簡単に潰れない世界を創る」をビジョンに掲げる同社では、成功法則を模索しながら、培ってきたノウハウをコンサルティングの形で提供することも考えているとのこと。はたしてサブスクリプションモデルは飲食業界を革新する原動力となるのでしょうか。

『MarkeZine』第26号(2018年2月号)目次

Insight(巻頭インタビュー)

伝統的BtoB企業が挑戦するマーケティング体質への革命
 横河電機 阿部 剛士

Feature(特集) サブスクリプションモデルがもたらす次のステージ

アドビのビジネスモデル変革 成功の鍵
 アドビ システムズ

定額制サービス成長の鍵は“パーソナライゼーション”
 Spotify ソバジェ ジュン

定額制&データドリブンで「運任せ」な飲食業界を変える
 favy 高梨 巧

次世代マーケティング教室

コミュニティマーケティングにおける量と質の両立
 クオン 八木 優希

業界最新動向

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私のキャリア

一読者から広める立場へ 元々好きだからこそわかるユーザー目線
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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/02/26 13:00 https://markezine.jp/article/detail/27897

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