今回発表された6企業による共同体「Unityコンソーシアム」は、日本と米国を結ぶ広帯域の海底光ファイバー ケーブルの共同建設について合意を発表した。年平均で63.7%の増加を示している、太平洋横断ケーブルの帯域幅の需要に対応するため、太平洋を横断するインフラストラクチャを約3億ドルで建設する。
「Unityコンソーシアム」に参加を表明したのは、Bharti Airtel(インド最大手のISP)、Global Transit(南アジア地域のIPトランジットネットワーク)、Google(米国の検索サービス会社)、KDDI(日本の携帯電話会社)、Pacnet(アジア最大の民間海底ケーブルネットワーク)、 SingTel(アジア地域の大手通信会社) の6企業。また、NECとTyco Telecommunicationsが、2010年の第1四半期まで継続される予定の同プロジェクトに機器供給を行う。
「Unity」と命名された10,000kmにもおよぶ太平洋横断ケーブルシステムは、太平洋横断光ケーブルの容量を当面20%増加させることからスタート。実際には太平洋間に最大毎秒7.68テラビット(Tbps)の帯域幅を供給する能力を備えることになるという。ケーブルは、東京に近い海岸にある千倉とロサンゼルスなどの地点を結び、千倉ではほかのケーブルシステムともシームレスに接続詞、アジア地域との接続を強化する。システムの構築はすぐに開始され、2010年第1四半期から初期通信料が利用可能となることを見込んでいる。
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