ホームレスへのドネーションをよびかけるサイトが急成長した背景には、「URLのないECサイト」という大胆な仕掛けがありました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日に更新です。
キャンペーン概要
時期:2017年
国名:ベルギー
企業/ブランド:Solidarité Grands Froids
業種:非営利組織
なぜ87ものWebショップを同時開設できたのか?
ベルギーのホームレス支援組織・Solidarité Grands Froidsが昨冬、“ホームレスの支援を目的”としたユニークなWebショップ「The Homeless Webshop」を開設しました。
このWebショップでは、コーヒー・歯ブラシ・シャンプー・医師への診察券・暖かい寝床といったホームレスが生活に必要としている商品が“販売”されているのですが、一般市民がこれらを選択して“購入”すると、その商品に必要な代金分をSolidarité Grands Froidsへ寄付できるという仕組みです。

さらに特徴的なのは“ホームレス(向け)”であることにちなみ、“固定アドレスのある”Webショップとしてのみ開設をせず、インターネット空間の様々な場所にWebショップが存在する状態にしたことです。
どういうことかというと、当該組織のFacebookページで“特設コード”を公開し、他のサイト管理者がこの“特設コード”を自身のWebサイトに埋め込むことで、自由に本Webショップを開設することができるようにしたのです。

また、事前に金融機関・コンサルティング会社・映像制作会社・新聞社など、複数の企業に“Webショップの開設”を提案して合意を得ており、本プロジェクトに著名な企業が参加することで、プロジェクトの話題化と信頼感の醸成を図りました。
事前に合意を得ていた企業のサイト、Facebook投稿を見て開設したサイトで、合計87ものサイトでWebショップが開設され、累計訪問者は122万人以上となりました。
“ホームレス向け”という特徴から、“(Webサイトの)決まった場所がない”という点に結びつけ、さらに“決まった場所がない”ことでより大勢のユーザーによる参加を実現した、発想力の光るデジタルドネーション施策でした。
先週の紹介キャンペーン
「カートに入れる」前に気づいてほしい Facebookの3Dポストで訴える児童労働の惨状
記事転載元:AdGang
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