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MarkeZine Day 2018 Spring

デジタル時代のマーケターに求められるスキルとは?ビズリーチ青山氏が語る現代マーケターの役割と能力開発

 自身の能力開発に悩む若手マーケターは少なくない。「MarkeZine Day 2018 Spring」初日のセッションでは、ビズリーチの青山弘幸氏が自身のキャリアをケースステディとして「デジタル時代のマーケターの役割と能力開発」について語った。

マーケターの仕事とは?

 はじめにビズリーチの青山弘幸氏の経歴を振り返る。2008年に新卒でネット広告代理店のオプトへ入社。SEM、ディスプレイ広告の運用・コンサルティングなどを約3年間担当。その後、2011年4月にビズリーチ入社し、デジタルマーケティング部門の立ち上げやインハウスマーケティングの組織開発、マネジメントなどを担ってきた。直近では、プロデューサーとして新規事業「ビズリーチ・サクシード」を立ち上げた。

株式会社ビズリーチ インキュベーションカンパニー 事業承継M&A事業部 プロデューサー 青山 弘幸氏
株式会社ビズリーチ インキュベーションカンパニー 事業承継M&A事業部 プロデューサー 青山 弘幸氏

 青山氏は「私自身勉強中の身」とした上で、デジタル時代におけるマーケターの仕事と役割、自身の経験の中でぶつかった壁、そして課題をどうやって乗り越えて来たかを語った。

 昨今、「フルスタック・マーケター」というキーワードが聞かれるようになった。フルスタックとは「全部入り」という意味で、多くの開発スキルを有する開発者を「フルスタック・エンジニア」と呼ぶのに倣ったものだ。また青山氏の師匠によるとマーケティングの役割は「エンジニアは製品を作る、セールスは製品を売る、マーケターの仕事はそれ以外のすべて」になるそうだ。つまりマーケターにも、複数の専門領域をまたがる知識、スキルが求められるようになってきているのだ。

フルスタック・マーケターに求められるスキル

 では、“フルスタック”で活躍できるマーケターになるべく、身につけるべきスキルとはどういったものだろうか。青山氏によると、主だったものは「ビジネス」「テクノロジー」「クリエイティブ」の3つ。それぞれの中身を具体化したのが次の図だ。

フルスタック・マーケターに求められるスキル
フルスタック・マーケターに求められるスキル

 この中でも根底にあるのはビジネススキルだという。論理的思考、コミュニケーションに関する能力の他、マーケティングセールスの理解と自社への活用は、ビジネスを理解し推進していく上で求められるものだ。

 テクノロジーに関しては、データから課題を特定すること。そのためにBIツールを使う、あるいはインフラが整っていないケースにおいては、SQLを自ら叩き課題を抽出するスキル。そして、自社の顧客ターゲットに対しデジタル広告やコンテンツ、MAツールなどのマーケティングソリューションを用い、コミュニケーションを取っていく能力が必要となる。また、顧客の課題を要件に落としてプロダクト開発部門とコミュニケーションを取りながら進めて行く能力も求められる。

 クリエイティブの領域では、顧客とのコミュニケーションに欠かせないコピーライティングやストーリーテリングの技術。社内外のクリエイティブ部門とブリーフィングを重ね、ディレクションする力が必要だ。

 「正直自分自身どれくらいできているかというとまだまだですし、全部完璧にできるスーパーマンは中々いないと思います。ただ、デジタルの時代においては最低限の知識レベルでの習得、トレーニングを続けていくことは必要になるでしょう」(青山氏)

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変化の中で直面する課題から新たなスキルを習得

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この記事の著者

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/04/17 09:00 https://markezine.jp/article/detail/28112

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