この調査は、上記3地区で独自の広告統計システムによりテレビ広告データを収集し、1年間に放送されたすべての「番組CM」と「スポットCM」について分析している。「番組CM」とは、提供社タイトルで表示された広告主の番組内CMで、「提供CM」または「タイムCM」とも言う。一方、「スポットCM」は、テレビ局が定めたCM時間枠に放送されるCMで、番組の提供をしていない番組内CM(PT)や、番組と番組の間に流れるCM(SB)がある。
テレビCM総出稿量が3年ぶりに増加
2007年の年間テレビCM総出稿量をCM種別に見ると、関東・関西・名古屋いずれも「番組CM」は前年の97.5~98.5%で、「スポットCM」が前年の100.4~102.5%。全体の出稿量は関東地区100.4%、関西地区100.7%、名古屋地区101.4%と、それぞれ若干ながら増加。3地区すべての総出稿量が前年を上回ったのは2004年以来3年ぶり。
番組CMとスポットCMを合わせた商品種類別年間テレビCM総出稿量の、各地区のベスト5は次のとおり。関東地区では、1位「普通乗用車」、2位「住宅・建材総合」、3位「玩具・テレビゲーム」、4位「CD・LD・DVDソフト」、5位「生命保険」。関西地区では、1位「住宅・建材総合」、2位「普通乗用車」、3位「郵便・電信・電話」、4位「生命保険」、5位「他の特殊小売店」。名古屋地区は、1位「住宅・建材総合」、2位「普通乗用車」、3位「他の特殊小売店」、4位「郵便・電信・電話」、5位「玩具・テレビゲーム」となっている。
3地区ともに出稿量が増加している商品種類は、「住宅・建材総合」、映画DVDを含む「CD・LD・DVD」、携帯電話の各種サービスを含む「郵便・電信・電話」、健康食品などを含む「他の食品」、地上デジタル放送推進協会を含む「他の諸団体」などとなっている。
2007年、最もCM露出量が多かったタレントは?
また、2007年のテレビCM露出量が最も多かったタレントは、関東地区では「仲間由紀恵」、関西地区では「長澤まさみ」、名古屋地区では「上戸 彩」となった。各地区のベスト5は次のとおり。関東地区では、1位「仲間由紀恵」、2位「草なぎ剛」、3位「妻夫木聡」、4位「玉木宏」、5位「木村拓哉」。関西地区では、1位「長澤まさみ」、2位「仲間由紀恵」、3位「唐沢寿明」、4位「藤原紀香」、5位「上戸彩」。名古屋地区では、1位「上戸彩」、2位「長澤まさみ」、3位「小雪」、4位「仲間由紀恵」、5位「草なぎ剛」となっている。
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