利用頻度が鈍化するオークションサイト
フリマアプリの利用者は急増している一方、既存からの個人間取引サービスであるオークションサイトの利用頻度はどのように変わったのだろうか(図表3)。
オークションサイトの利用者に過去1年の利用頻度の変化を質問したところ、「変わらない」と回答した人が50%であった。TOP2(多くなった+やや多くなった)とBOTTOM2(やや少なくなった+少なくなった)のスコアの差はわずか2ポイントなので、全体としての利用頻度はほぼ横ばいといったところである。
しかし、オークションサイトの利用頻度の変化は年代によって大きく異なり、年代が上がるにしたがってTOP2-BOTTOM2スコアが減少している。長期間利用してきたと思われる40~50代のオークション離れが顕著である。
「メルカリ」1強のフリマアプリ市場
フリマアプリ利用者に対して「過去1年以内に利用したことがあるフリマアプリ」を質問したところ、図表4に示す結果となった。
フリマアプリ現利用者のうち、最も利用経験率が高かったのは「メルカリ」で88%、ついで「ラクマ/Fril」※1で29%であった。そして最もよく利用しているフリマアプリになると、「ラクマ/Fril」の比率は9%に留まっていることから、複数のフリマアプリを利用していたとしても利用者は「メルカリ」を中心に利用している様子がうかがえる。
出品する人ほど利用頻度が高い
フリマアプリ利用者の購入頻度と出品頻度を確認すると、購入経験がない人(7%)よりも出品経験がない人(21%)のほうが多い(図表5)。
しかしながら「週に1回以上」の割合を見ると、購入頻度よりも出品頻度が高いことから、出品者数を増やすことがフリマアプリ利用者のアクティベーションにつながっていくと考えられる。
▼調査レポート
『フリマアプリに関する利用実態や意識を調査。フリマアプリがユーザーに支持される理由とは?』(HoNote)
