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フリマアプリの利用実態 何が生活者の心をつかんだのか

幅広い年代で購入されているのは「服」

 ほとんどの年代で購入率が最も高かった品目は「服」であった(図表6)。

図表6 フリマアプリで購入するもの・上位10位(複数回答)ベース:フリマアプリの現利用者(n=372)
図表6 フリマアプリで購入するもの・上位10位(複数回答)ベース:フリマアプリの現利用者(n=372)

 基本的にはファッションや趣味に関わる品目が多く購入されているが、女性20~30代は「ベビー・キッズ・マタニティ用品」「おもちゃ・ゲーム」など、育児に必要となるモノをフリマアプリで買い揃えているのも特徴的である。

なぜフリマアプリが支持されているのか?

 フリマアプリが登場したのはこの数年の間であるが、ここまで多くの利用者の心をつかんだのはなぜだろうか。購入経験者と出品経験者のそれぞれに、購入理由と出品理由を質問した(図表7)。

図表7 フリマアプリで購入する理由と出品する理由・上位5位(複数回答)ベース:フリマアプリでの購入経験者(n=347)/出品経験者(n=295)
図表7 フリマアプリで購入する理由と出品する理由・上位5位(複数回答)ベース:フリマアプリでの購入経験者(n=347)/出品経験者(n=295)

 まず、購入理由から見ると「スマホで簡単に決済ができる」「思いがけない商品に出会える」「ECサイトよりも安く買える」という理由が上位に挙がった。一方、出品理由の上位は、「スマホで簡単に出品することができる」「希望の価格で売ることができる」「不用品を捨てずに売ることができる」であった。

 売買ともに「スマホで簡単」というのがキーワードである。個人間売買ネットサービスの古株としてのオークションサイトは、PCをベースとして発展してきたサービスである。一方、フリマアプリは基本的にスマートフォンに特化したサービスとして生まれてきた。購入するにせよ、出品するにせよ、アプリ上で簡単に手続きを済ますことをできるようにしたということが、生活者にフリマアプリが受け入れられることになった最大の要因であろう。

 様々なBtoC向けのネットビジネスにおいては既に主戦場がPCからスマートフォンへと移り変わっている。PCでできることのすべてをスマートフォンに求めてしまうと、使いやすさが損なわれてしまう。スマートフォンでの操作性を向上させることに注力し、最高の顧客体験を与えることができた新サービスは、既存のビジネスモデルでさえも脅かす存在になり得る。今日の個人間売買サービス市場におけるフリマアプリの台頭はそれを証明しているように思える。

※1 「ラクマ」と「Fril」は独立した選択肢として調査を実施したが、2018年2月26日のサービス統合を踏まえて選択肢を統合して集計

調査概要
調査概要調査主体:マクロミル・翔泳社(共同調査)
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国15~59歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による性別×年代の人口動態割付(合計1,500サンプル)
調査期間:2018年2月9日(金)~2018年2月10日(土)

・本文の数値は四捨五入した整数で表記。
・百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計が100%とならない場合がある。

▼調査レポート
『フリマアプリに関する利用実態や意識を調査。フリマアプリがユーザーに支持される理由とは?』(HoNote)

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マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/03/04 18:00 https://markezine.jp/article/detail/28275

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