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誰でもできる、リサーチ分析の基本/MAに足りないのはCRMとの連携【3、4月刊行おすすめ書籍2選】

 本記事では編集部員が最近読んだ書籍の中からおすすめの書籍を紹介します。今回はマクロミルのマーケティングおよび商品開発の責任者が教えるマーケティングリサーチとデータ分析に関する1冊、そしてマーケティングオートメーション(MA)の教科書となる1冊を取り上げます。

リサーチのはじめの一歩、踏み出しませんか?

 最初の1冊は『マーケティングリサーチとデータ分析の基本』です。同書の著者はリサーチ会社大手のマクロミルでマーケティングおよび製品開発の責任者を務める中野 崇氏です。

『マーケティングリサーチとデータ分析の基本』著者:中野 崇 1,700円+税 すばる舎
『マーケティングリサーチとデータ分析の基本』
著者:中野 崇 1,700円+税 すばる舎

 同氏は冒頭にて、「元々は心理学を専攻していた文系人間で、統計やデータを活用して数値化するアプローチというのは苦手だった」「ビッグデータではなく、身近にあるデータをシンプルに活用することから始めましょう」と語っています。

 つまり、「私なんかにリサーチ・分析などできるはずがない」「リサーチ・分析って難しそう」と思っている人にこそ、読んでほしい一冊となっています。

 では、実際にわかりやすく解説されているのでしょうか。私が読んでみて、わかりやすいと感じたポイントを2つご紹介します。

1.リサーチをプロセス別に細かく解説

 リサーチと一言に行っても、実務では様々なプロセスが存在します。同書では下記7つのステップに分けて、各ステップについて詳しく説明がされているのです。

STEP1:順番の決定

STEP2:目的の設定

STEP3:調査企画の設計

STEP4:データ収集

STEP5:分析・解釈

STEP6:アウトプット作成

STEP7:アクション

 中野氏も同書内で語っていますが、リサーチというと「データを集めて」「データを分析する」という2ステップに分けられがちですが、実務に落とすとこれだけのステップがあるのです。

2.データソースに騙されない方法

 7つあるステップの中でも、STEP4のデータを収集するというフェーズについての解説が特にわかりやすくまとめられています。たとえば、マーケターの方の多くは調査データなどを用いて、自分の仮説をできるだけ強固にすることもあるのではないでしょうか。それもリサーチの世界では「デスクリサーチ」と呼ばれており、データ収集方法の1つになります。

 そのデスクリサーチを行っていくと、データの信頼性の見極めが重要になってきます。私たちのようなメディアも様々な調査リリースなどを拝見しますが、「これ本当に合ってるのかな」と思うものもたまに見かけます。

 同書では、そういった調査データの落とし穴に引っかからないための方法から筆者が信頼できるデータソースが集まる場所までを解説。デスクリサーチの正しい方法がわかりやすく理解できます

 この他にも、リサーチの主流な施策である「インターネットリサーチ」や「インタビュー調査」も細かくプロセス分けして解説しており、実務ですぐ活かせる内容となっています。

 これまでリサーチとか分析に対して高いハードルを感じていた方は、ぜひ本書を手に取ってみては?

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/04/27 06:30 https://markezine.jp/article/detail/28338

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