日本発のユニークなTwitter活用事例を学びたい
――5月15日に開催された、Twitter Japan主催の広告主向けのクローズイベント「#TwitterBrandSummit」に合わせて来日されたブルース・ファルクさんにお話を伺います。まずは、ファルクさんから見た日本市場への印象について教えてください。
日本は、Twitterがサービスを展開する国の中で唯一、四半期ごとの売上が1億ドルを超えるマーケットです。さらに前年対比で約60%以上も伸びており、マーケットのサイズ、成長度ともに大きいという印象があります。
――Twitter Brand Summitでも、日本で起きたTwitterのムーブメントが世界へ発信された事例が紹介されましたね。
日本で生まれるTwitterのユニークな使い方からは、学ぶところが多いです。これからも日本は、注目していくマーケットであることは間違いありません。
米国の広告主が語った、Twitterの3つの魅力
――ファルクさんがTwitterへ参画されてから、約1年が経ったと聞いています。あらためて、Twitterの魅力についてお教えください。
規模だけで考えると、Twitterは他社のプラットフォームと比べまだまだ成長段階です。しかしマーケティング活用の側面から見ると、世界中のクライアントから支持を受け、活用されているサービスです。
そこで私は、多くのクライアントに「Twitterのどこに惹かれ、そして何がマーケティングに寄与しているのか」と尋ねました。すると、3つの答えが見えてきたのです。
1つ目にTwitterは、クライアントのサービスや新商品のローンチキャンペーンに欠かせない重要なプラットフォームであるということ。たとえばアップルの場合、彼らのターゲット層とTwitter利用者の相性の良さを高く評価しています。
Twitterはオープンなコミュニティで、ジャーナリストも情報感度の高い技術者も、そして様々な領域のインフルエンサーもタイムラインにいます。ですから、新しいサービスや商品を世界に対して伝えたいとき、Twitterは唯一無二の力を発揮するのです。
2つ目の魅力は、Twitterのリアルタイム性の高さです。Twitterでは、今まさに起きているニュースや盛り上がっているイベントの様子が会話により話題化されます。
米国であれば、NBAの決勝戦やアカデミー賞、その他関心の高いライブ、スポーツイベントがある際、Twitter上で多くの会話が生まれます。クライアントは、この「今起きていること」を通じて自分たちのターゲットとつながりたいのです。これはTwitterの強みですし、他のWebサービスとの大きな違いであると考えます。
そして、3つ目は強大な拡散力です。Twitter利用者の多くは、バイラル性の高い複数のコミュニティに属しています。コミュニティの一部の利用者がクライアントのブランドストーリーに関心を持てば、めざましいスピードで情報が広がります。
そしてコミュニティ全体が、拡散した情報を話題にして会話する。ここがユニークであり、クライアントは魅力的だと感じているんです。