ドワンゴは6月28日、同社の動画サービス「niconico」における新たなバージョン 「(く)」(読み方:クレッシェンド)を開始した。
今回開始となった新たなバージョンでは、「ニコニコサービスの改善」を第一に掲げ、ユーザー生放送のHD(720p)画質配信の枠数撤廃や新規投稿動画の画質改善、TOPページのリニューアルといった改善を実施。
今後も、回線の増強(730Gbpsから1,400Gbps)やニコニコ生放送の非ログイン視聴対応(公式生放送は対応番組数を今後拡大、ユーザー・チャンネル生放送は今後対応予定)、スマートフォンアプリの改善、ニコニコのカテゴリーおよびランキングの見直しなどを中心に進めるほか、VRライブコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」と「ニコニコ生放送」における「投げ銭機能」の実装も予定している。
また、ユーザー生放送の高画質配信を可能とするため、専用ハードウェアと汎用CPUによるソフトウェア処理を組み合わせたハイブリッドコーデック製品「M820L」を導入。これにより、1日あたり数万番組にもおよぶユーザー生放送のHD(720p)画質配信が実現した。
【ニコニコ動画(く)における改善対応】
1. ニコニコ動画TOPページのリニューアル
PC版ニコニコ動画TOPページ、スマートフォンWeb版ニコニコ動画TOPページをリニューアル。
2. 一般会員もスマートフォンWeb版からの動画投稿が可能に
スマートフォンWeb版ニコニコ動画投稿ページを、スマートフォン向けに最適化。 一般会員のユーザーもスマートフォンWeb版から動画を投稿できるようになった。
3. 新規投稿動画の画質改善
ビットレートに影響されることなく解像度を維持する「再エンコードルール」を導入。これまでビットレートが足りず「中画質(540p)」「高画質(720p)」として生成されていた一部の動画は、「高画質(720p)」「フルHD画質(1,080p)」で生成されるようになった。
【ニコニコ生放送(く)における改善対応】
1. ニコニコ生放送TOPページのリニューアル
PC版ニコニコ生放送TOPページ、スマートフォンWeb版ニコニコ生放送TOPページをリニューアル。
2. ユーザー生放送のHD(720p)画質配信の枠数制限を撤廃
これまで500枠限定で提供していたユーザー生放送のHD(720p)画質配信が、全番組で利用可能になった。
3. 注目番組ページの新設
ニコニコ公式番組などの注目番組が一目でわかるページをPC版/スマートフォンWeb版ともに新設。
4. ブラウザの表示領域に合わせた生放送プレーヤー表示
ニコニコ生放送TOPページ、注目番組ページ、HTML5プレーヤーwatchページが、ブラウザの表示領域に合わせてコンテンツの幅や位置を可変的に表示させる「リキッドデザイン」に変更。これにより、HTML5版の生放送プレーヤーがブラウザの表示領域に合わせて表示されるようになった。
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