動画の記事化は、ユーザーの視聴態度を大きく変える
MZ:記事化されることで、ユーザーの動画広告に対する反応は変わったのでしょうか。
岩井:動画の再生率や100%視聴率に、かなり違いが出ましたね。動画は、高いものだと8割くらいの再生率になることもあります。これは動画を見る時の視聴態度の違いが非常に大きいと思います。そもそもユーザーはその記事に興味がありアクセスしているので、動画を広告としてではなく、欲しい情報の一部として見ているのです。
記事のシェアを通じて大きな反響に繋がることもあります。たとえば、LIONさんと「クリニカ」という商品のプロモーションでご一緒した際には、記事を読んだ歯科医の方がソーシャル上に書き込んでくれました。さらに、LIONさんに直接「病院の待合室でこの動画を使いたい」という連絡が来るなど、動画広告としては大成功を収めました。
山本:CMと連動したアプローチも非常に効果が高いです。たとえば、当社親会社のクレディセゾンは、セゾンカード・UCカードのApple PayのCMに「東池袋52」というアイドルグループを登場させました。そして、そのCMのメイキング動画を、CMと同時にWeb上でも流し、認知拡大を狙いました。2メディアで記事化したのですが、それぞれ84%、72.8%という動画再生率を出すことができました。
岩井:この記事では、記事オリジナルのメイキング映像だけではなく、一緒に掲載したCMの動画もかなり見られました。従来の動画広告出稿の仕方ではなく、メディアネイティブな取り組みだからこそ、出せた結果だと思います。
広がる動画広告の可能性
MZ:最後に今後の展望をお聞かせください。
山本:動画広告は良い意味でも悪い意味でも訴求力が強く、今後ますます活用の幅が広がっていくはずです。その中で我々は広告主にとっても、メディアにとっても、そしてユーザーにとっても愛される動画広告の配信プラットフォームを作っていきたいと考えています。VISMには「三方良しの新たな動画広告のカルチャーを創造する」というプロダクトビジョンがあるのですが、それをVISMを広げる事で実現させたいです。その先には海外市場も視野に入れていきたいと考えています。
岩井:VISMが活用される中で思うのは、メディア側の記事化の能力がすごいのはもちろん、やはり広告主の動画そのものにも、ものすごくパワーがあるということです。極端な話、動画の内容が良ければそんなに広告を沢山打たなくても、多くの人にシェアされて広がっています。広告主には、VISM活用で得た新しい気付きや知見を、動画制作にも活かしていってほしいです。
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